セーフティカー出動率100%のシンガポールGP。ふとした行き違いが接触を生み、今年はコース外からの侵入者まで現れた。息つく間もない夜のマリーナベイ、2時間超えの一部始終を無線交信から、もう一度。

・・・・・・・・・・

<LAP4>

ダニエル・リカルド←(チームからドライバーへ)「タイヤはどう?」
→(ドライバーからチームへ)「いまのところはOKだよ」

<LAP5>
バルテリ・ボッタス→「前のクルマ(ニコ・ロズベルグ)に較べてペースは良いと思う。でも背後にくっついていくのは難しい」

ジェンソン・バトン→「ブレーキングでリヤタイヤがオーバーヒートしてる」

<LAP6>
ダニエル・リカルド←「前のベッテルは1分52秒3にペースが落ち着いてきたぞ」

<LAP8>
ジェンソン・バトン←「我々はプランAのままだ。ターゲット、プラス3周。タイヤはどう?」
→「良くないよ、グリップが全然ない。スロットルに触れた途端にトラクションを失ってしまうよ。前のクルマのほうが全然良さそうだ。大きなミスをしても、すぐに回復している。(オーバーテイクの)チャンスはないよ」

<LAP10>
フェルナンド・アロンソ←「この周ピットインしろ」

<LAP12>
ロマン・グロージャン←「(ピットアウト後にアロンソをアンダーカットして)OK、良いラップだ。プッシュしつづけろ」

<LAP13>
フェリペ・マッサ→「(ニコ・ヒュルケンベルグに接触されて)何を考えているのか、わからないよ! クルマをチェックしてくれ」
←「いまのところ、すべてOKだ」

ニコ・ロズベルグ←「状況は良さそうだ。プライム(ソフト)タイヤを履いたクルマの中で2番目にいる。ルイスがプライム、君もプライム、他はオプション(スーパーソフト)だ」

<LAP16>
セバスチャン・ベッテル←「他にもクラッシュがあった」
→「どこで?」
←「訂正だ。ターン12でデブリが出ているところがあって清掃中だ」
→「何それ?」

ダニエル・リカルド→「ベッテルとか他ドライバーのペースはどう?」
←「(タイヤの)デグラデーションは良い、ペースも良い。ベッテルは走り始めて、すぐに0.3〜0.4秒ペースが落ちて、ライコネンも同じだった。ピットストップする前には君のほうが0.3秒速かった。最後にチャンスはあるぞ」

<LAP19>
カルロス・サインツJr.→「中国GPのときみたいに、ニュートラルに入ってる!」

<LAP20>
ルイス・ハミルトン←「タイヤをいたわってくれ。このセットで、できるだけ長く走る必要がある」
→「ベッテルはリカルドを押さえ込んで走っていると思う」

<LAP22>
ダニール・クビアト←「ブレーキバランスを前へプラス1。右リヤのブレーキキャリパーが過熱している」

キミ・ライコネン←「ペースは良い。タイヤの温度も内圧も安定して普通に戻ったよ」

<LAP23>
ルイス・ハミルトン→「前がすごく遅い。ベッテルはタイヤをマネージメントしている」

ジェンソン・バトン←「クルマが過熱している。トウを外して(前車の後ろにつかないで)走ってくれ」

ダニエル・リカルド←「見てのとおり、ベッテルはプッシュしていない。タイヤをいたわってくれ」

<LAP25>
ダニール・クビアト→「ブレーキの効きが悪くなってきている」

<LAP26>
ニコ・ロズベルグ←「ベッテルからトップ3は後続を引き離していかない。もう少しポジションアップが期待できるかもしれないぞ」

ルイス・ハミルトン→「パワーを失った」
←「OK、調べる」
→「早くしてくれ! 早く!」
←「いま調べているところだ」

<LAP27>
ルイス・ハミルトン←「スロットルが全開になっていないようだ。電気的なデータに問題は見えない。ペダルに問題はないか?」
→「僕は完全に踏んでいるよ、ただパワーが出ないだけだ」
←「HPPドライブのデフォルト0-1を試してくれ」
→「うまくいかない」
←「まだチェックしている。さまざまな要素が絡んだトラブルのようだ」

<LAP28>
フェリペ・マッサ→「何が起きている? ニュートラルに入ったよ」
←「問題ない、走り続けてくれ」

<LAP29>
フェリペ・マッサ→「また同じトラブルが出ている」
←「OK、(止まらずに)そのまま走り続けてくれ。ドライブスルーしてくれ」

<LAP30>
フェリペ・マッサ→「ギヤが入らない」
←「リタイアする。ピットインしてくれ」

キミ・ライコネン←「全力でプッシュしてくれ」
→「また右フロントが熱くなっているし、リヤも低速コーナーでスライドしまくっている」

ニコ・ロズベルグ←「ドリンク飲むのを忘れないでね」

<LAP32>
ルイス・ハミルトン→「こんなに後ろまで下がってしまったら挽回は無理だ。エンジンをセーブしようよ」
←「いま話し合っているところだ。でもリスクはないから、チャンスを待つことも考えている」

<LAP33>
ルイス・ハミルトン→「状況はひどくなってきているよ。ブレーキも冷えてきている。止めさせてくれ」
←「OK、ピットインしろ。ピットボックスで停止してパワーサイクルを試す。RSモードにしてくれ」
←「ニュートラルにしてスイッチオフしてくれ。OK、リタイアする」

<LAP37>
セバスチャン・ベッテル→「コース上に人が歩いているよ!」
←「セバスチャン、ピットインしろ」

<LAP38>
バルテリ・ボッタス←「クビアトの前に行ったぞ」
→「みんなグッジョブ!」
←「ナイスなピットストップだった、ありがとう」

ニコ・ロズベルグ→「残りは何周? 最後まで走るの?」
←「そうだ、みんな最後まで走る。いま38周目、残り23周だ」

セバスチャン・ベッテル→「セーフティカーのペースを上げてくれ」
←「OK(伝えて、そうしてもらうよう)トライする」

<LAP40>
ジェンソン・バトン→「セーフティカーに、もう少し速く行くように言ってくれ。さっきの周は完全に詰まってしまっていた」
←「燃料をできるだけセーブすると同時に、ブレーキの温度を維持しろ。ハードブレーキでフロントブレーキ温度できるだけ上げてくれ」
→「まず(セーフティカーに)伝えてくれ、できるだろ?」

<LAP41>
ジェンソン・バトン→「(パストール・マルドナドと接触して)彼のメンタルを理解しておくべきだった……」

<LAP47>
ロマン・グロージャン→「(サインツJr.に抜かれて)彼が僕を押し出したんだ、僕はどこにも行き場がなかった」

<LAP48>
パストール・マルドナド←「(バトンの追突で)ディフューザーにダメージがあるが、君はとても良い仕事をしている。もう少しリタイアが出ればポイント獲得も可能だ」

<LAP49>
セバスチャン・ベッテル←「いまコース上で最速だよ」

<LAP50>
キミ・ライコネン←「良いタイムで走れている。しかし、まだレースは残っている」

<LAP51>
ダニエル・リカルド←「とても良い仕事をしている。クリーンにいけ」

<LAP52>
ジェンソン・バトン←「リタイアしなければならない。ギヤボックスにリスクがある。バックオフしてくれ」

<LAP56>
バルテリ・ボッタス←「ギヤボックスのダウンシフトに少し引っかかりがあるから気をつけてくれ」

アレクサンダー・ロッシ←「苦しんでいるグロージャンに追いついてきているぞ」

<LAP60>
セバスチャン・ベッテル←「落ち着いて行け、重要な(終盤の)周回だ」

<チェッカー>
セバスチャン・ベッテル←「イエス! やったな! ポールポジション、全ラップリード、完勝だ」
→「みんなありがとう、フォルツァ・フェラーリ!(イタリア国歌を口ずさむ)」
←「カンピオーネ(チャンピオン)、グランデ、セブ!」(アリバベーネ代表)

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