今年でF1日本グランプリ開催25回目を迎える鈴鹿サーキット。過去24回のレースの中からファンの投票により選ばれたベスト10レースを連載形式で紹介していきます。第5位には、マクラーレンMP4/4・ホンダを駆るアイルトン・セナが悲願の初タイトルを獲得した1988年のレースが選ばれました。

 この年からマクラーレンは当時最強と言われたHondaエンジンを搭載。ドライバーはアラン・プロストと、ロータスから移籍してきたアイルトン・セナという最強の布陣で戦った。

 第15戦日本グランプリを迎えるまでにセナが7勝、プロストが6勝と、14戦中13回のレースでマクラーレンが優勝し、1-2フィニッシュも8回を数えた。当然ながらチャンピオンタイトル争いはこの2人に絞られていた。

 セナは今回優勝すれば文句なしでチャンピオンを獲得できる。プロストはそれを阻止すべく、予選から猛アタックをかけたが、0.3秒およばず2位。最終的にセナが予選を制した。

 88年シーズン10度目となるフロントローからの一騎打ち。誰もが序盤からこの2人によるバトルが展開されると思ったが、スタート時に異変が起きた。シグナルがグリーンになった瞬間、一瞬動いたセナが止まってしまった。エンジンストールだ。だが鈴鹿のメインストレートは下り坂。マシンはゆっくり動き始めエンジンが息を吹き返した。

 後方集団にのまれてしまったセナだったが、ここから猛追。時おり雨がぱらつく悪コンディションの中、次々と前車を抜き去ると27周目にトップを走るプロストの背後に迫り、28周目の第1コーナーで一気に前に出た。プロストも後を追うがその差は広がるばかり。13秒の差をつけて今季8勝目、そして初のシリーズチャンピオンを決めるトップチェッカーを受けた。あふれる涙をぬぐいながらのウィニングラン。

 表彰台に姿を見せたセナは全身で喜びを表し、トロフィーを高々と掲げた。新たな王者セナを祝うかのように、鈴鹿の空に虹がかかった。ルーキー1年目から鮮烈な走りを見せてきた天才セナがデビュー5年目にして、ついに日本、鈴鹿でF1のタイトルを手にした。

 この日のレースはF1の歴史を次々と塗り替えた数あるセナ伝説の中でも語り継がれる走りとなるだろう。

■F1日本グランプリ 語り継ぎたい24レース

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