【ARTA Project】2010 AUTOBACS SUPER GT 第1戦鈴鹿 決勝　ARTA HSV-010、ARTA Garaiyaともに残念な結果に

2010年3月21日

ARTA Project レースリポート
2010 AUTOBACS SUPER GT シリーズ第1戦鈴鹿 決勝

ARTA HSV-010、ARTA Garaiyaともに残念な結果に

■GT500
　昨日の予選後、データの見直しを行い、深夜までセットアップ作業を続けた結果、今朝のフリー走行では今までで最も良いマシンバランスで走行する事が出来た。フリー走行でブレーキに不具合があったものの、修復して決勝に挑んだ。

　スタートドライバーはラルフ・ファーマン。決勝前に降り始めた雨で、路面は非常に滑りやすく、ポールポジションを獲得したマシンがコースアウト。ここで10位にポジションアップ。ARTA HSV-010のペースは良く、ラップタイムも安定していたが、10周目のストレートで他車と接触し、クラッシュ、リタイヤしてしまった。残念な開幕戦となった。

●鈴木亜久里監督のコメント
「アクシデントは残念。午前のマシンバランスが良かっただけに最後まで走って結果を見たかった。でももう岡山に気持ちを切り替えています。」

●佐藤真治エンジニアのコメント
「昨晩、過去のデータを全てチェックし、セットの見直しをしました。そこである程度悪いと思われるところを絞り込めたので、朝のフリー走行で試す事が出来ました。ドライバーは今までで一番良いバランスというコメントをもらえたので、絞り込んだポイントは間違っていなかったようです。決勝ではスタート前のコンディションが悪かったので、心配でしたが、ペースも良かったので、追い上げを期待していました。しかし、残念ながら他車と接触してリタイヤとなってしまいました。次は上位に入れるように頑張ります。」

●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「今朝のフリー走行は今までで一番良いバランスだったので、非常にポジティブな気分で決勝を迎えられた。スタート前はコンディションの変化があったが、マシンのバランスが良かったので影響は無かった。6周目まではペースも良くバランスも良かったが、それ以降は急にマシンバランスが崩れてしまった。10周目のアクシデントは残念だったが、次戦の岡山で挽回したい。」

●井出有治選手のコメント
「今日は残念なアクシデントで決勝では走行する事が出来ませんでしたが、ラルフはマシンのバランスは非常に良いと言っているので、岡山ではみなさんに良いところをお見せできるように頑張ります。」

■GT300
　午前のフリー走行はハーフウェットのコンディションで始まったが、ARTA Garaiyaはこのコンディションにセットが合っていなかったので、決勝を見据えて走行を行った。順位は13位だったが、マシンのバランスは良く、決勝に期待が持てた。

　午後に入り雲行きが怪しくなってきた鈴鹿サーキットにはポツポツと雨が降り始めてきた。決勝スタートとともに雨足が強くなり始めた。ARTA Garaiyaは新田守男がスタートドライバー。スタートをうまく決めた新田は1コーナーで順位をひとつあげ、3位にポジションアップ。そのまま前車と離れずにデグナーコーナーに入ったが、デグナーの2個目で痛恨のスピン。後続車も数台がスピンし、ARTA Garaiyaに接触。ARTA Garaiyaはピットまで自走してきたものの、サスペンションにダメージを負い、残念なリタイヤとなってしまった。

●金曽裕人監督のコメント
「今日は天候に翻弄されました。次戦に向けて準備をし、バランスの良い状態をキープして岡山に入りたいです。」

●新田守男選手のコメント
「午前のフリー走行はコンディションが合っていなかったので、決勝のセット確認の走行に徹しました。バランスは非常に良かったので、決勝には期待が持てました。決勝はスタートがうまく決められ、バランスも良かったので、そのまま前車を追っていましたが、デグナーの2個目で前車がバランスを崩したので、慎重に進入しましたが、思った以上に滑りやすくスピンしてしまいました。後続車も次々とスピンしてきて、マシンのフロントに追突されてしまい、ダメージを負ってしまいました。ピットまで戻る事は出来ましたが、修復出来ずリタイヤとなってしまいました。第2戦に気持ちを切り替えて頑張ります。」

●高木真一選手のコメント
「今日はARTA Garaiyaにとって非常に難しいコンディションでした。しかしバランスは良いので、第2戦に向けて準備を進めます。」

*昨日の予選レポートで、ARTA HSV-010の予選順位が間違っておりました。正しくは12位でした。また土屋exアドバイザーのコメントが入ってしまいましたが、正しくは佐藤エンジニアのコメントでした。お詫びして訂正いたします。

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