インドGPの予選Q3で、ブリスターが起きるソフトタイヤではなく、あえて硬いほうのミディアムでアタックしたフェラーリのフェルナンド・アロンソ。8番手からのスタートにも、「戦略が機能すれば、表彰台も不可能じゃない」と、予選後は強気のコメントを残していた。

 しかし、期待されたレースは、スタート直後の2コーナーでレッドブルのマーク・ウエーバーと接触。さらに直後の4コーナーでもマクラーレンのジェンソン・バトンと当たってしまい、早々にピットインを強いられ、表彰台はおろかポイントも獲得できずに終わった。アロンソが完走したレースで無得点に終わるのは、2010年のイギリスGP以来のことという散々な結果に終わった。

 レース後、フェラーリの浜島裕英ビークル&タイヤインタラクション・デベロップメントは、「ふたりで作戦を分けたことは間違ってはいなかったと思いますが、スタートで後ろというのは、やっぱりリスクが大きかった。しかも、同じゴムで後ろからスタートするのではなく、軟らかいゴムの人たちに周りを囲まれていたというのも、ああいう結果につながった遠因になったのではないかと個人的には思います」

 一方、4連覇を達成したレッドブルのセバスチャン・ベッテルに関しては、「大人になった。少々のことでうろたえることがなくなり、かなり手強くなった」とかつての愛弟子を賞賛しつつも、「それより、残り3戦でなんとかしてコンストラクターズ選手権2位の座を取り戻さないと」と、気持ちを引き締めていた。

■GPインサイド:
日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。
 

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