ウインターテストで好調だったメルセデスAMGとウイリアムズ。水曜日のアルバートパークでは、各チームが開幕に向けてミーティングや準備作業で慌ただしい中、両陣営の首脳はパドックで余裕(?)の立ち話、ライバル勢とは違った雰囲気を醸し出していた。
メルセデスAMGのエグゼクティブディレクター(テクニカル)を務めるパディ・ロウも「われわれには速いクルマがあり、優れたパワーユニットを搭載している」と、早くも自信のコメント。さらに「勝つまでは何が起きるかわからないね」と、完全に優勝を意識している。
あるライバルチームのエンジニアによれば、バーレーンテストで全体のトップタイムをマークしたのはフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)の1分33秒258だが、その日、マッサからコンマ2秒遅れの2番手に終わったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)のタイヤはマッサと同じスーパーソフトだったが、ニュータイヤで出て行ったときに赤旗が出て、一度中断した後に出したタイムで、一発の速さではメルセデスAMGが現時点で断トツに速い、という。
「15台ぐらいは完走すると思う」(某チームエンジニア)
さらに心配されている信頼性に関しても、「メルセデス勢はもちろん、ほかのパワーユニットもそこそこ信頼性は向上させてくるでしょう。数台しか完走できないなんてことはあり得ない。レースでは15台ぐらいは完走するのでは?」と予想していた。
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日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。2013年はGPインサイドとしてお届けしていた。