伊沢拓也と佐藤公哉の日本人ルーキーふたりが参戦するGP2。その開幕戦が、いよいよ今週末、バーレーンの地で開催される。今季2回のテストを経てこのバーレーンでの開幕戦に臨むふたりに、金曜の走行前、その手応えを聞いた。

「正直、事前テストではすべてうまく言っているとは言えない状況です。自分がイケていない部分は理解しているので、それを修正して臨みたいです」と話すのはマクラーレンとホンダの若手育成プログラムに抜擢された伊沢拓也。

 初めてというだけでなく、「こんなに悩みながら走ったことはないくらい」と今まで乗ったクルマ、タイヤとの違いに戸惑いを隠さないが「それでもみんな道具は一緒、やるしかない」と気概も見せる。

 一方の日本人ルーキー、佐藤公哉は「クルマはすぐに慣れましたが、やはりタイヤの方がもう少し時間が必要という感じですね」とやはり課題はタイヤ。

 特に、ふたりとも、今週末の課題に挙げるのが予選一発のタイムの出し方。
 個性の強い、1~2周で一番おいしいグリップがなくなるピレリタイヤで、どうパフォーマンスを出し切るのか。また、予選は現地時間20:00からだが、決勝は13:10分、14:15分と2レースとも真昼。このコンディションの大きな変化の中で、クルマのセットアップとタイヤの使い方をどうマネジメントするのがポイントになる。

 ふたりで面白いのが、佐藤が「レース1で8位を狙って、レース2で勝てるように、まずは堅実に。シーズン中盤からきちんと結果を出せれば良い」と開幕戦の展望を話せば、伊沢は「走る限りはトップを狙います。リバースでの優勝なんて狙っていません。それならレース1で3位とかの方がずっといい」と初戦から勝ちを意識している部分。ふたりの性格、そして置かれた状況が垣間見える。

 ちなみに、どうしても同じ日本人として我々はふたりを比べて見てしまうが、お互いどの程度、相手を意識しているのか?

「負けたくない相手なのは他のルーキー6人と変わりありません」と佐藤。
「相手を意識する前にまずは自分の走りをしないと」と伊沢。

 ふたりとも、今のところは意外とクールだが、実際にコース上でどうなるか。

次代のF1にもっとも近い日本人ふたりの注目のシーズンが、いよいよ始まる。

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