アウディのモータースポーツチーフ、ウォルフガング・ウルリッヒは、近い将来に同社がF1に参戦する可能性はないと述べた。
アウディの親会社であるフォルクスワーゲンがF1に関心を抱いていることから、同社がアウディブランドでチームにF1エンジンを供給するのではとの推測がここ数カ月持ち上がっている。
しかしウルリッヒは、この報道を否定、同社にとっては、レースマシンにおける技術が市販車に直接利用できるようなシリーズ、つまりディーゼルのスポーツカープログラムなどの方がより好ましいと主張した。
「F1の技術が我々の市販車開発に関連するものにならない限りは、F1とアウディはフィットしないと我々は考えている」と彼は語ったとドイツの通信社SIDが伝えている。
「(スポーツカーやDTMの)テクノロジーは我々のクライアントに使用されるテクノロジーに直接結びついているため、レースから直接利益を得ることができる。F1においてはそういう状況にない」
アウディは否定したものの、フォルクスワーゲングループは、彼らの他の関連ブランド、VW、ポルシェ、ベントレーなどのいずれかを使ってエンジンサプライヤーとしてF1に参戦する計画を進めていく可能性があるといわれている。