アウディは、TT RSをベースとして開発した新型レーシングカーが10月16日と30日開催のVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)の今季ラスト2戦にテスト参戦することと発表した。

 このマシンは、SP4Tクラス(2000~2500㏄のターボ付き車両)に参戦するモデルで、アウディとアウディクアトロ社が共同で開発しているレーシングカー。アウディはR8 LMS GT3以外でのレーシングカーを開発する予定はないのか? と寄せられた多くのレーシングチームからの問い合わせに素早く反応し、早速開発に取り掛かったという。

 テスト参戦には、VLNにアウディTTSでSP3T(1600~2000ccターボ付き車両)クラスでシリーズ参戦し、ニュルブルクリンク24時間レースでは総合15位に入賞するなど圧倒的な速さを誇るレーダーモータースポーツがサポートを引き受けることになった。テスト車両はTTの市販車をベースに5シリンダーのTFSIエンジンを搭載しており、VLNのテスト参戦では主にボディーワーク・足周り・エアロダイナミクス等をチェックするとのこと。

 ドライバーには、FIA GT1世界選手権でフェニックスレーシングのコルベットをドライブするマーク・ヘネリッチと09年度のFIA GT3チャンピオン、そしてルーキーオブイヤーにも選ばれ、今季はADAC GT MastersでアプトのR8 LMS GT3をドライブしたクリストファー・ミースの若手ドライバー2人がドライブする。

 アウディ同様、前戦のVLNではメルセデスSLS AMG GT3が来年2月のデリバリーに向けて最終調整のテスト参戦をしている。ドイツのモータースポーツ界も日本と同様に不景気に悩まされてはいるが、各自動車メーカーは比較的低予算で参戦出来る車両を開発し、レース界を再び盛り上げようと努力をしている。

 そろそろ今季のドイツのモータースポーツシーンも終盤に差し掛かっているが、早くも少しずつ来季に向けてのストーブリーグも始まっており、新型車両のお披露目とともにドライバーラインアップも非常に楽しみなところである。

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