ローテーション開催システムにより2010年のWRCカレンダーには含まれなかった伝統のアクロポリスラリー。ステージはルートラキのサービスパークを基点として南北に広がり、デイ1はリモートサービスをはるか北のカムナブーラに置く長駆となる。そして、デイ2は南側エリアのループステージを中心とするレイアウト。最終日デイ3はルートラキの東側エリアでパワーステージを含む5本のSSという構成となる。

 ラリーは6月16日(木)の午前8時よりシェイクダウンが行われ、雨で湿り気を多く含んだ全長3.1kmのマディな路面でセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)がトップタイムをマーク。2位にペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)、3位にミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)がつけた。

 シェイクダウンが終わるとチームは普段よりも少しはやめにスタートの準備を行った。夕方7時30分から首都アテネ・パルテノン神殿前で行なわれるセレモニアルスタートに出発するためだ。午後6時を過ぎたあたりからパルテノン神殿の上空は黒い雲で覆われ、やがて雨が地面を濡らし始めた。次第に雨足は強くなり傘がまったく役に立たないほどの本降りに。灰色に煙る空を見上げローブは「このまま降り続いてくれば自分にとっては恵みの雨になる」とほくそ笑んだが、やがて雨は弱まり西日が差すなかWRC第7戦アクロポリスラリーは幕を開けた。

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