2011年F1カナダGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソはリタイア、フェリペ・マッサは6位だった。
■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
フェルナンド・アロンソ 決勝リタイア
朝、雨が降っているのを見た時から、すべてがうまくいかなかった。今年ベストの予選パフォーマンスを発揮したのに、セーフティカーの後ろでスタートすることになった。その時、僕にとってはインターミディエイトがベストのタイヤだと感じた。でもインターミディエイトに換えた途端に激しい雨が降り出し、赤旗が出た。つまり、タイヤを換えていなかったドライバーは失うものなくタイヤを交換することができたんだ。最後はバトンとの接触だ。それによって僕のマシンは縁石に乗っかってしまい、動かなくなった。これでとどめを刺された。悔しいよ。今日のレースペースはとてもよかったのに不運に見舞われた。僕がそう感じているというのではなく、それが事実なんだ。ポイントを獲れなかったときには、すぐに前を向いて次のレースのことを考えなければならない。バレンシアではうまくやれるはずだ。あそこもここと同様に僕らのマシンと相性のいいサーキットだからね。選手権はまだ終わっていない。でも今や僕らが望みを持つには、他のドライバーがミスすることに期待するしかない。ここでの僕らのパフォーマンスがよかったのは、コース特性によるところが大きかったが、ここに持ち込んだアップデートの効果もあった。毅然とした態度で、自分たちの能力に自信を持って、懸命に作業に取り組まなければならない。
フェリペ・マッサ 決勝6位
ここでの僕らのポテンシャルを考えると、6位ではあまり満足できない。状況を考えると、カーティケヤンをパスした時に、表彰台争い、そして優勝争いのチャンスが消えたといえる。彼はドライラインですごくゆっくり走っていた。ウエットのところから僕が追い抜きをかけたら、彼は加速し、僕はコントロールを失ってウォールにヒットした。でも次のセーフティカーのおかげで集団に追いつくことができ、終盤何台か抜いて6位まで上がれた。怒りを感じていることは否定しない。予選でいい順位を獲得し、赤旗まではトップ3の中で走っていた。でも起きたことは仕方がないし、もう終わったことだ。マシンのパフォーマンスには満足している。エクストリームウエットでもスリックでもよかった。でもインターミディエイトでは少し苦労した。次はバレンシアだ。バレンシアはこことコース特性がかなり似ているから、僕らは競争力を示せるだろう。金曜にテストをしたミディアムタイヤを使うことになる。このタイヤのグリップレベルがどの程度のものなのか、興味深い。