アレックス・リンは2015年ウイリアムズの開発ドライバーとして「期待以上の役割を果たした」と、チーム副代表のクレア・ウイリアムズが高く評価している。
リンは22歳のイギリス人、昨年はシミュレーターからスペインで行われたシーズン中のテストまで幅広く仕事をこなした。今シーズンはDAMSから2年目となるGP2参戦が決定しているが、ウイリアムズは現在のところサポートドライバーのラインナップを発表していない。リンが今季もチームの一員として残れるかどうかは不明だ。
クレア・ウイリアムズはリンについて、英国オートスポーツに以下のように語っている。
「仕事の面でアレックスは、私たちが期待した以上のことをこなしてくれました。かなり複雑なキャラクターを持っていて、自分の仕事すべてについて考えをめぐらせていた。ただ突き進むのではなく、よく考えた上で開発プログラムを進め、多くの分野をまとめてくれました」
「シミュレーターでの仕事にしても、コンポジット部のスタッフとの仕事にしても、彼の仕事はとても優れていました。年齢に対して成熟度が高く、とても印象的でした」
リンは昨シーズンGP2デビューを果たして2勝を挙げ、ドライバーズランキングで6位につけた。ウイリアムズは今季リンがさらに活躍することを期待している。
「昨年GP2での成績は浮き沈みが激しかった。素晴らしく良いときもあれば、落胆するときもあった。でも昨年がルーキーイヤーだったことを忘れてはいけません。シリーズの特性が若手にキツイ一撃を与えることもあるし、本来のパフォーマンスを隠すこともある。2016年はドライバーとしてのアレックスが、どんな位置にいるか見ることができるでしょう」
クレアは契約について触れなかったものの、2015年に大きな貢献を果たした若手ドライバーの将来に期待を寄せていると語った。
すでにウイリアムズは、かつてフェラーリ・ドライバー・アカデミーに在籍していたランス・ストロールを開発ドライバーとして獲得。ストロールは巨額の資金を持ち込み、ライバルとなる若手ドライバーを排除したとも噂されている。