レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーが、イギリスGPのフロントウイング騒動の終結宣言を行った。チームとミーティングを行い、わだかまりが解けたという。
イギリスGP土曜フリー走行で、ベッテルのマシンに装着した新スペックのフロントウイングが破損、チームは予選に向けてウエーバー車から新ウイングを外してベッテルに与えた。ウエーバーはこれに対して怒りを表した。ベッテルを優先しているとの非難が周囲から集まる中、チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは、ウエーバーと話し合いをすると述べていた。
「土曜の予選後の失望感は、日曜まで持ち越された。ドライバーなら誰もがそうであるように、僕は成功するための最大限のチャンスを手にしたかったからだ」とウエーバーは自らのサイトに記している。
「セバスチャンが新しいフロントウイングを受け取った理由がはっきりと説明されたのは土曜の午後遅くになってからだった。もちろん、ひとつのチームが、ひとりを完全にサポートするだけのリソースしかなければ、ある段階に来れば、選手権のポイントをより多く獲得すべくひとりのドライバーを優先しなければならないことは理解できる」
「僕らはすでにファクトリーでレースの週末についてのミーティングを行い、わだかまりを解いた。このように思いもよらない難問に再び直面した場合、選手権ポイントをリードしている方が優先されるということが今は理解された」
さらにウエーバーは、ホーナーらとは今後もよい関係を保つと述べている。
「クリスチャン・ホーナーと僕は長いつきあいだ。友人であり、互いを非常に尊敬し合い、その気持ちがGP3チームや若手の発掘と育成への関心という(F1とは)別の活動にも発展している」
「チーム内の敬意はドライバーにもおよんでいる。僕のチームメイトは非常に優れたドライバーであることは承知しているし、そのことに不満はない。僕らはチームのミーティングで情報を共有し、マシンの開発と改善に貢献する。セブと僕は敵同士じゃない。プッシュし合い、自分のため、チームのために最高の仕事をしたいと考えている、ふたりのドライバーにすぎない。単にそれだけだ」