F1の商業権所有者、バーニー・エクレストンが、契約問題によってサーキット建設工事が滞っているオースティンGPを、状況が変わらなければ来季F1カレンダーから削除する意向であることを認めた。
来年アメリカGPが復活することが決定しているが、そのオースティンのプロモーターとサーキットオーガナイザーの間にトラブルがあり、サーキット建設工事がストップしたと今週報じられた。
「我々はこのレースを実現させるために必死に努力してきた」とエクレストンはPress Associationに対してコメントしている。彼はオースティンGPはカレンダー脱落の危機に直面しているのかと聞かれ、「そのとおり。100パーセントそうだ」と答えた。
エクレストンはタボ・ヘルムンド率いるフル・スロットル・プロダクションズ社と契約し、同社がグランプリの開催権を獲得したが、最近その契約をキャンセルしたという。新たにコースデベロッパーのサーキット・オブ・アメリカズ(COTA)との交渉を開始したが、エクレストンは同社から支払いの保証を受けていないということだ。
エクレストンは、世界モータースポーツ評議会の次回会合まで彼らに猶予を与えたが、その間に問題が解決しなければ、オースティンGPは2012年のF1カレンダーから脱落すると述べた。世界モータースポーツ評議会会合は12月7日に開催される。
「我々はフル・スロットル・プロダクションズと契約を結んだ」とエクレストン。
「すべての契約にサインがなされたが、我々は期限、信用状などすべての物事を延期し続け、それでも何もなされなかった」
「その後、別の会社(COTA)が登場し、自分たちが行いたいと言った。だが彼らと(フル・スロットル・プロダクションズの)タボとの間に問題が発生した。彼らは自分たちがサーキットを所有しており、私と契約を結びたいと言った」
「私は、タボとの契約について解決しなければならないと言い、彼らはそうすると答えた。だが、タボが契約違反を犯したため、我々はタボとの契約をキャンセルした」
「(COTAは)契約を持っていない。我々が彼らに対して要求したのは信用状だけだ」
「我々は彼らが支払わなければならない金の保証を求めている。それは通常、銀行から出る信用状という形になる。もし金を持っていなければ信用状を得るのは難しい。そうであれば、我々は契約を結ばない」