F1の商業面のボス、バーニー・エクレストンが、贈賄の容疑で裁判を受けることが決定し、この件が片付くまではF1の取締役会のメンバーから外れることとなった。
2006年、F1株がCVCに売却される際に、ドイツの銀行バイエルンLBの元リスク担当役員ゲルハルト・グリブコウスキーにエクレストンが賄賂を渡していたとして、ドイツの検察はエクレストンを起訴していた。
ドイツ検察は16日、4月にエクレストンに対する法廷審問を行うことを明らかにした。
これを受け、F1を所有するCVCが役員会議を行った結果、エクレストンが役員会のメンバーから外れることが決定した。ただしエクレストンは今後もグランプリレーシングに関する通常の業務を行うということだ。
「役員会と協議した結果、エクレストン氏は、この一件が終結するまで取締役のポジションから即時退くことを提案し、役員会はこれに同意した」と声明には記されている。
「役員会は、F1ビジネスおよびこのスポーツの最大の利益のためには、エクレストン氏が日常業務を引き続き行うべきであると確信している。しかし役員会による監視および管理を高めなければならない。エクレストン氏はこの取り決めに同意した」
エクレストンは、自分は不正行為を行ってはいないと一貫して主張しており、木曜の役員会会合においてもその主張を繰り返したということだ。
エクレストンが役員会から離脱することで、他のメンバーがF1の今後の方向性について直接的な指揮をとることになる。
声明には次のように記されている。
「今後、重要な契約やビジネス上の取り決めの承認および調印の責任は、ピーター・ブラベック-レートマテ会長、ドナルド・マッケンジー副会長が担う」