ブロウンディフューザーのオフスロットル時の使用は、予定どおりイギリスGPから禁止されることが決定した。
FIA技術代表のチャーリー・ホワイティングは、カナダGPの週末にチームに対し、この規則変更をイギリスで導入すると通知し、16日にF1テクニカル・ワーキンググループでこの件について話し合いがなされた。
この会合の結果は正式に発表されてはいないものの、情報筋によれば、FIAは規則変更をこれ以上延期する理由を見出せなかったということだ。FIAは元々はスペインGPから規則変更を行いたい意向だったが、これを延期していた。
これにより、ドライバーがオフスロットルの状態ではエンジンのオーバーランが10パーセントに制限され、ドライバーがパワーをかけていないときにマッピングシステムを利用してエキゾーストフローをフルで利用することができなくなる。
今季のレギュレーション変更だけでなく、チームとFIAは、2012年にはいかなる形態のブロウンディフューザーも禁止する旨、規則を変更することで合意した。
イギリスGPからのこの規則変更は、ほぼ全チームに影響を与えるものと予想される。F1公式サイトは、このシステムを最も効率的に使用していたレッドブルが一番大きなダメージを受けるのではないかとの予想もなされ、シルバーストンは新たな選手権の幕開けになるかもしれないとの意見もあるが、各チームはこの規則変更を予期してすでに対策を進めているため、チームの力関係にはあまり変化がないのではないかとの考え方もあると論じている。