ルノーF1チームの共同オーナー、ジェラール・ロペスが、ロバート・クビカは今年中に金曜プラクティスでテストを行う可能性はあるがレースに復帰することはないだろうと発言したことに対し、クビカのマネージャー、ダニエル・モレリが反発している。
クビカは開幕前に出場したラリーでクラッシュ、右腕などに重傷を負った。彼は退院し、現在リハビリを行っている。
ロペスは先週、スペインのラジオ局Onda Ceroに対して「一年のいつかの段階で金曜にテストで彼を乗せるかもしれない。だが今年彼の復帰が実現することはない」と語った。
しかしモナコでチームプリンシパルのエリック・ブーリエは、クビカが今季復帰できないと決まったわけではなく、回復状況を見守っていきたいと述べている。
マネージャーのモレリは、ロペスの発言を批判した。
「ロペスはなぜ専門家の見解とは全く逆の意見を述べたのか、彼に聞いてみなければならない」
「我々だけでなく医師たちは誰も、ロバートが今シーズン復帰する可能性を否定していない。ロペスの発言は誤りだ」
モレリは、クビカは金曜フリー走行でなら走る可能性もあるとしたロペスのコメントにも反発している。
「ロバートが戻ってくるときには、レースに復帰するのだ。金曜セッションで能力のチェックをする必要などない」
「ロバートは、F1マシンで1周走れるコンディションであれば、週末を通して走ることができる」
クビカは復帰の準備が整うまではグランプリのパドックを訪れることはないとモレリは言う。
「戻ってくるときには彼はレーシングスーツを着ている」
クビカのリハビリは順調に進んでいるとモレリは語った。
「彼はとても頑張っている。足と腕のリハビリを1日に平均5時間行っている」
「今の段階では何も問題はない。いつごろロバートが復帰できるかについてもう少しはっきりしてくるのは8月になると予想している」
「傷を負ったところはすべてよくなってきているし、今の時点では感染症など大きなリスクもない」