クリスチャン・クリエンは、2010年にF1のレースシートに復帰できる可能性は非常に現実的なものであると述べている。
クリエンは2006年までF1に出場していたものの、その後はホンダとBMWザウバーでテストドライバーを務めている。来季はBMWザウバーのレースドライバーに昇格することを望んでいたが、BMWがF1撤退を発表、後継チームが来季グリッドにつけるかどうかはまだ定かではない。
「BMWザウバーが2010年の参戦を確定していたら、僕はレースシートを保証されていただろう」とクリエン。
「後継チームはまだ2010年に正式なエントリーを行っていない。だが、ヒンウィルでは全員が来年のレースカーの開発作業に全力で取り組んでいる」
「その(エントリーの)問題が解決されなければ、スポンサー契約やドライバーラインナップなどは決定できないだろう。僕は、ヒンウィルのこれまでのザウバーチームが2010年バーレーンのグリッドにつくだろうと前向きに考えている」
クリエンは、カドバック・ザウバーの他に、新規チームのいくつかと交渉していると言う。
「シーズンの間、レースドライブに関していくつかのチームからアプローチを受けた」とクリエン。
「新規チームは、マシン開発のスピードを上げるために、F1での経験を持つドライバーに関心を持っている。僕は皆の進行状況を詳しく見てきたし、エンジンパートナーのコスワースに関してもチェックしてきた。新規チームにとって最初のシーズンはとても難しいものになるだろうが、いくつかのチームはF1で成功するポテンシャルを間違いなく持っている」
「この冬の状況は独特だ。F1は再編の過程にある。既存チームはドアを閉めつつあり、新規チームが新たに加わっている。11月から1月の間は、実質的にテストが一切行われない。これは初めてのことだ。レギュラードライバーは2月になるまでマシンには乗らない。その結果、チームはドライバー問題に関してあまり急ぐ必要がなくなっている。2010年、僕はF1でレースをする現実的なチャンスがあると思っている」
クリエンは、F1での将来が定まった後で、スポーツカーの来季活動を決定するという。