WRC世界ラリー選手権などで豊富な実績を持つベルギーのクロノス・レーシングが、2011年のル・マン24時間にローラ・アストンマーチンLMP1で参戦することとなった。

 クロノス・レーシングは、ベルギーに本拠を置くチームで、これまではWRCをはじめラリーフィールドで豊富な実績を誇り、2006年にはシトロエン・クサラWRCをセバスチャン・ローブの手で走らせワールドチャンピオンを獲得。また、IRCでもクリス・ミークらを擁し2008年、2009年とタイトルを獲得している。

 ラリーに本格参戦する前のクロノスは、主にベルギーでツーリングカーレースを戦っており、今回のル・マン挑戦はそれ以来のサーキットレース復帰となる。

 チームは昨年のル・マン24時間とLMSでシグネチャ・プラスが走らせていたローラ・アストンマーチンを所有することとなり、ドライバーのひとりでもあるバニーナ・イクスをドライバーのひとりとして決定しているという。ル・マン以降LMSやインターコンチネンタル・ル・マン・カップ(ILMC)に参戦するかどうかは、予算次第とのことだ。

「我々はこのチャレンジに高いモチベーションをもっている」と語るのはチーム代表のマルク・バン-ダレンジャン-ピエール・モンドロン。

「ル・マンはモータースポーツの中でも神話的なレースのひとつで、その中でLMP1カーを走らせるのは特別なことだ。しばらくの間、我々は耐久レースの舞台に戻ることを楽しみにしていたからね」

「まだプロジェクトは初期段階だが、我々のチームは速やかにプロジェクトを進めることができる。我々はACOとの間で必要な手続きをとり、信頼すべき決定を待っているところだ」

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