スペイン バルセロナでの2016年第2回F1プレシーズンテストが2日目を迎え、マーカス・エリクソンがザウバーC35での初めての走行を行った。

 2日の天候は曇り・晴れでドライコンディション。しかしザウバーは前の夜にフェラーリパワーユニットの交換を行った関係でコースインが遅れ、午後のセッションでは走行中にホイールが外れるトラブルが発生、コースアウトを喫した。エリクソンは55周を走行、ソフトタイムで記録した1分27秒487で12人中11位となった。ハースは計測ラップを走れずに終わったため、事実上最下位ということになる。

「残念なことに今日は一日中トラブルが起きていた。だからあまり周回を重ねることができなかった」とエリクソン。

「昨夜エンジン交換をしたが、時間が予想以上にかかってしまった。ようやくコースに出てからも、パワーユニット関係の問題によって、アウトラップを繰り返すことしかできなかった」

「もちろん悔しいけど、新車で走る最初の2日間ぐらいはこういうこともある」

 ホイール脱落のトラブルについてはまだ原因が分かっていないとエリクソンは語った。
「今チームが調査中で、まだ分かっていないんだ。コーナーに入っていったら外れた」
「ターン4で右リヤが何かおかしいなと感じた。そしたらマシンをコントロールできなくなった」

 トラブルに阻まれたものの、新車には高いポテンシャルがあると感じたとエリクソンは言う。

「午後にミディアムタイヤで長めの走行ができたので、多少は感触をつかめた。すべてのエリアにおいて一歩前進したと言える。パッケージとしてより強力になったと感じた」

「エンジンには間違いなく高いポテンシャルがある。ドライバビリティが改善した。ブレーキングの安定性も向上したと思う。空力面では高速コーナーでのマシンの感触がよくなった。安定感が増した」

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