2010年F1への参戦を目指すザウバーのドライバー候補として、スイスメディアが、ペドロ・デ・ラ・ロサとビタリー・ペトロフを筆頭に7人のドライバーを挙げており、その中に小林可夢偉の名前も入っている。

 BMWザウバーチームはペーター・ザウバーに買い戻されることになり、来季F1参戦への承認を待っている。ペーター・ザウバーは以前、参戦が確定するまでドライバーの契約交渉を進めることができないと不満をもらしていたが、スイスのブリック紙は、彼のチームのドライバー候補としてマクラーレンのテストドライバーであるデ・ラ・ロサ、GP2ランキング2位のペトロフ、BMWザウバー時代のドライバーであるニック・ハイドフェルド、元トヨタドライバーのヤルノ・トゥルーリ、マクラーレンからの離脱が決まったヘイキ・コバライネン、BMWの元テストドライバー、クリスチャン・クリエン、そして2009年終盤戦にデビューするなり注目を集めた小林可夢偉の7人のドライバーが候補であると報じている。

 エントリー問題に関する決定はクリスマスまでになされるものと見られているが、経験豊富なデ・ラ・ロサと、経験は少ないものの速さがあり、スポンサーも持ち込めるペトロフのふたりが有力候補だと言われている。ブリック紙によれば、カンポスとのウワサもささやかれているペトロフは、700~1,000万ユーロのスポンサーマネーを持ち込むことができ、ザウバーにとっては見過ごせないドライバーであるという。

「もし我々がペトロフと契約すれば、2011年には我々にロシアのマーケットが開けることになるだろう。これは考慮する価値のあることだ」とザウバーは、シュバイツァーフェルンゼーエンのインタビューにおいて認めている。
「ニック・ハイドフェルド、ヤルノ・トゥルーリのような経験あるドライバーたちがいるし、ペドロ・デ・ラ・ロサはすぐ近くのチューリッヒに住んでいる」

 ザウバーは、昔所属していたことがあるキミ・ライコネンは選択肢の中にはないと述べている。一方で、彼自身はこの後3年も4年もピットウォールに座るつもりはなく、新たな投資家とチームマネージメントを探しているという。
 BMWにチームを売却して以来、ペーター・ザウバーはチームの株式を20パーセント所有し、コンサルタントとしてチームにとどまっていた。BMWがF1撤退を決め、カドバックへの売却話が流れた時、ザウバーはチームを再び取得することになった。それでもチームは人員を削減しなければならないだろうが、とりあえずは消滅の危機を回避することが何よりも重要だったと、ザウバーは主張する。
「おそらくヒンウィルは閉鎖され、すべての職が失われただろう」とザウバー。
「ヨーロッパで最も優れたレベルに入る風洞は無駄なものになってしまっただろう。そんなことになったとしたら、これほど残念なことはない」

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