ザウバーのテクニカルディレクターを務めるジェイムズ・キーは、カナダGP決勝で苦しみながらも7位6ポイントを獲得した小林可夢偉の走りを讃えた。
「全体的にはいろいろと運に左右される厳しい週末だったよ。いくらか難しいフリー走行を過ごした後だったからレースでは挽回を期待していたけど、概ねそれは達成はできたと思う」とキーはコメントしている。
「ふたりのドライバーはスタートでうまくポジションを上げ、序盤はチームの的確なステイアウトの指示でいくつかポジションを得ることができた。可夢偉は、リスタート後もウエットタイヤの状態は良く自分のポジションを守っていたし、インターミディエイトへの交換も非常にうまくいった」
「しかし、セーフティカーとドライコンディションの下では、速さに勝る後続のマシンによって不利な状況に置かれ、可夢偉はその内の数台を防ぐことができずに残念にも7位に終わってしまった。もっといい結果を得られる可能性もあったが、それより後ろからスタートしたことを思えば不満を言うことはできない。可夢偉は終始プレッシャーにさらされながらも、素晴らしい仕事をし続けた。最後、100分の2秒差で破れたのは不運だったが、6ポイントは獲得できた」
「ペドロ(・デ・ラ・ロサ)は問題なく見えていたが、フロントウイングのダメージで残念にもポジションを落とし、ポイント圏にあと一歩届かなかった。それを除けば、確実なレースを繰り広げてくれたし、急にも関わらず、すぐにマシンに乗っていいレースを見せてくれ、大いに感謝したい」
