ホンダは4日、ヨーロッパ向けの『シビック・タイプR コンセプト』をジュネーブモーターショーの中で発表した。
ヨーロッパ向けの次期シビック・タイプRのコンセプトモデルとなるこの車両は“歴代最高のシビック・タイプR”をコンセプトに、レーシングカーのような走行を実現するための様々な意匠が凝らされている。
ニュルブルクリンクサーキットでの開発テストの結果を反映し、ダウンフォースを高める一方ドラッグを低減するフロントバンパーや、LEDコンビネーションランプ内蔵のリヤスポイラーなどを採用しているほか、赤い縁取りが施された20インチホイールやフロントスポイラー、赤く塗られた大径ブレーキキャリパーなど、デザイン面でも“走る喜び”が表現されている。
2015年にヨーロッパ向けに発売予定のこの次期シビック・タイプRには、新世代のパワートレイン技術群である『アース・ドリームス・テクノロジー』のひとつで、280馬力以上の最高出力を目指して開発中の2リッター直噴ガソリンターボエンジンが搭載。加速性能、ハンドリング、燃費性能を高次元で両立したモデルとして登場するという。
新たなシビック・タイプRに関しては、ホンダの伊東孝紳社長が12年に、WTCC世界ツーリングカー選手権の技術をフィードバックし、“ニュルブルクリンクFF最速”を目指して15年の投入を目標に開発を進めていくと明らかに。また昨年9月には、開発中の車両の画像と映像が公開されたほか、先月12日にはマシンのリヤセクションを収めた画像が公開されていた。