来年ザウバーからF1にデビューすることを目指しているセルゲイ・シロトキンは、今の時点ではまだF1にステップアップする準備は整っていないが、2014年の開幕戦には間に合うと語った。
資金難に苦しんでいたザウバーは、ロシアの投資者と大規模な契約を結び、その一環としてロシア出身のシロトキンを来年F1に参戦させるために育成することを決めた。
今年フォーミュラ・ルノー3.5に参戦した18歳のシロトキンはスーパーライセンスを取得しておらず、チームは来季開幕までの間に約15日にわたり走行の機会を設けることを予定、10月末に本格的なテストプログラムを開始するものとみられている。
シロトキンは9月末に、ロシアのソチ・インターナショナル・ストリートサーキットでザウバーF1でデモ走行、F1初走行を果たした。
フォーミュラ・ルノー3.5の最終戦を終えた後、来年F1に参戦する準備が整っているかと聞かれたシロトキンは、今はまだ十分な用意はできていないと答えた。
「(F1デビューのための)準備のプログラムは始まったばかりだから、準備は十分整ってはいない」とシロトキンはCrash.netに対してコメントした。
「でも開幕戦を迎える時までに用意が整うことは分かっている。何も心配するようなことはない。楽しみにしている」
「F1マシンに乗ることは他とは少し違うんだ。パワステに慣れる必要もある。そういったことに多少時間はかかっているが、ソチでのタイムは満足できるものだった。これから成し遂げなければならない進歩は驚くようなものではなく、他の選手権同様、予想していたようなものだ」
一方、最終戦の2戦でリタイアを喫し、ランキング9位で終わったフォーミュラ・ルノー3.5のシーズンについて、シロトキンは、たくさんの不運に見舞われ「僕の人生の中で最悪のシーズンだった」と語っている。