ストラッカ・レーシングは24日、今季のWEC世界耐久選手権のLMP2クラスに投入する新型車両、童夢ストラッカS103・ニッサンをシェイクダウンした。
LMP1/LMP2クラスで活躍してきたストラッカ・レーシングは、昨年まではHPD製のマシンを使用していたが、2014年シーズンに向けて日本の童夢とパートナーシップを締結。童夢が今季に向けて制作していたクローズドLMP2『S103』にニッサンエンジンを搭載して今季WECのLMP2クラスに参戦することを発表していた。
ストラッカによると、童夢ストラッカS103・ニッサンは24日、チームのワークショップがあるイギリス・シルバーストン近郊の飛行場でシェイクダウンを実施。今季のドライバーを務めるジョニー・ケーンとダニー・ワッツがステアリングを握り、初走行を行ったという。
ストラッカのチームマネージャー、カール・パットマンはこのシェイクダウンが公式テスト前の最終チェックだったことを明かし、次のように語っている。
「ギヤの切り替えや、発進と停止の確認などのシステムチェックを行ったんだ」
「とてもうまくいったよ。マシンを組み上げるときにみんなが素晴らしい仕事をしたことの証明だ」
ただパットマンは「2日間で全てを学ぶことはできないかもしれない」とも語り、2日間の公式テストで得られる成果には大きな期待はしていないとしている。童夢の製作したS103については次のように語った。
「童夢のデザインエンジニアは素晴らしい仕事をしてくれた。本当に細部まで手の込んだ美しい設計のマシンを製作してくれたんだ」
WECにフル参戦するほとんどのマシンがエントリーしているポール・リカール公式テストは、28日~29日の日程で開催される。