今季のWEC世界耐久選手権のLMP2クラスに、童夢ストラッカS103・ニッサンで参戦するストラッカ・レーシングは、今季のドライバーラインナップを発表した。2010年から続くラインナップが今年も継続されることになった。
2010年からHPD製のマシンを使用しているストラッカは、10年のル・マン24時間でクラス優勝を果たすなど活躍。12年からはLMP1クラスに参戦し、昨年のル・マン24時間ではLMP1プライベーターチームの最上位となる総合6位も獲得した。ただ、13年WECでのプログラムは「2014年に向けたエキサイティングなプログラムのため」としてル・マン24時間を最後に休止。
その後、昨年11月末に、童夢とパートナーシップを締結したことを発表し、童夢が今季に向けて製作していたLMP2カー『S103』にニッサンVK45DEを搭載して、14年WECのLMP2クラスに参戦することが明かされていた。
そんなストラッカは、WECとル・マン24時間のエントリーリストが発表された13日に声明を発表。昨年までと同じく、ニック・レベンティス/ダニー・ワッツ/ジョニー・ケーンの3人をドライバーとして採用すると発表した。
「今年はストラッカ・レーシングにとって新たな挑戦となる。LMP2クラスを拠点とする強力なチームと戦わなくてはならないからね。ただ、童夢ストラッカS103の開発には自信があるよ」と語るのはレベンティス。また、ケーンは、開幕に向けた作業を明かすとともに、今季の展望を冷静に分析している。
「テストと開幕戦に向けて童夢ストラッカS103のセットアップを最適化するため、冬の間を通してストラッカ・パフォーマンスとともにシミュレーターで多くの作業をこなした」
「シーズンが開幕したら、僕たちは複数の上位チームと戦うことになる。詳細なデータが必要になるし、僕たちがいまどのレベルにいるのかも知る必要がある。僕たちは非常にエキサイティングなシーズンのまっただ中にいるんだ」