スーパーアグリをはじめとするフォーミュラE参戦の10チームに、新車「スパーク・ルノーSRT_01E」最初のマシンが納車された。
イギリス・ドニントンパークに新たに完成したフォーミュラE本部で15日、記念のオープニングイベントが開かれ、今シーズン参戦する10チームの代表者たちが顔を揃えた。
イベントには、10チームの代表者とともにフォーミュラEホールディングスCEOのアレハンドロ・アガグや、フランスチームの「e.dams」に参加する元F1チャンピオンのアラン・プロスト。さらに、先日ヴァージン・レーシングのドライバーとして発表された元F1ドライバーのハイミ・アルグエルスアリとチームメイトのサム・バードなども姿を見せた。
この日、新社屋前では、シリーズおよびタイヤサプライヤーであるミシュランのロゴ、そして各チームの名称が刻まれた真新しいマシンが10台ほど並べられた。
スーパーアグリのチームプリンシパルを務めるマーク・プレストンは、納車されたマシンを目にし、次のように語っている。
「実際にチームのガレージに車があると、チームにとってだけでは無く、ファンやスポンサー候補の企業にとっても、このシリーズがよりいっそうリアルな物になったと思う。ここまで来るのに長い道のりだったが、全チームが集合して全マシンをひとつの場所で見るのは本当にうれしいことだ」
また、テクニカルディレクターのピーター・マクールは、「今日は我々のチームにとって、とても意味深い日だ」とコメント。
「マシンは素晴らしい出来で、すべてのチームが今後どのようにしてフォーミュラEを理解し、その最大の可能性を解き明かす事を楽しみにしている。これから始まる夏のテストのためにどのようにマシン調整をするか、我々にとっての本当のチャレンジはここからスタートすると思っている」
「電気自動車がもっと一般的に売り出され、一般の人たちが電気自動車の本当の性能を理解し、環境保全への利点を理解してもらえることを期待している。フォーミュラEはもっともエキサイティングで地球に優しい形の都市レース(モータースポーツ)であり、その技術をスーパー・アグリ・フォーミュラ・Eチームが、グリッドの先頭でリードしていく」
このスパーク・ルノーSRT_01Eは、スパーク・レーシング・テクノロジー、ダラーラ、マクラ-レン・エレクトロニクス、ウイリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング、そしてルノー・スポーツ・テクノロジーといったパートナーによって製作、時速225キロを記録する。
レースでは、ふたりのドライバーが2台ずつ、1チーム合計4台を走らせることになる。ピットストップでは、マシンをまるごと交換する“カーチェンジング・ピット・ストップ”を行い、2台目のマシンへ乗り換えることが義務づけられている。
ピットストップ中のタイヤ交換はパンクなどの不測の事態を除き、許されていない。