故コリン・チャップマンのファミリーが、ロータス・レーシングではなくグループ・ロータスを支持するという立場を明らかにした。
トニー・フェルナンデス率いるロータス・レーシングは来季はチーム・ロータスとして活動するとの発表を行ったが、その後、グループ・ロータスはルノーと提携し、ロータス・ルノーGPとして2011年F1に参戦することを明らかにした。両者はチーム・ロータスの名称使用権について争っている。
23日、ロータスの創設者、コリン・チャップマンの息子であるクライブ・チャップマンがチャップマン家を代表して声明を発表し、グループ・ロータスを支持するという姿勢を明らかにした。
「チャップマン家はグループ・ロータスで進行中のエキサイティングな出来事に感銘を受けている」と声明に記されているとautosport.comが伝えている。
「ヘゼルのファクトリーの有能な従業員たちに素晴らしい将来を確保するため現在重要な投資を行っているプロトンには感謝している」
「2010年、チャップマン家とクラシック・チーム・ロータスは、さまざまな形でグループ・ロータスのサポートをすることを決めた。プロトンと話し合った結果、そこにはロータスの名称をグループ・ロータスの許可の下でF1で使用することも含まれていた」
「チャップマン家は新規チーム、ロータス・レーシングの出した成果に感銘を受け、チーム・ロータスの歴史への彼らの尊敬の念を評価している。だがその後、ロータスの名称を使用するライセンス契約は終了し、物事が変化した」
チャップマン家としては、「チーム・ロータス」の名称をF1に復活させてほしくはないのだと、クライブ・チャップマンは述べている。
「2010年の間に、チャップマン家は、適切な状況の中で、関係者に対し、チーム・ロータスの名称はF1で使用されない状況が好ましいとの意見を明らかにした。実際にこの趣旨での保証を得ている」
「チャップマン家は、グループ・ロータスを今後もサポートしていくことを楽しみにしている。グループ・ロータスはコリンと(妻の)ヘイゼル・チャップマンによって作られたロータスの今の実体である。ロータスのマークについての責任はグループ・ロータスが担い、ヘゼルがロータスの本拠である」