トヨタチームの来季F1活動のための予算が、トヨタ自動車からまだ承認されていないことが明らかになった。
2010年F1において現在12チームのエントリーが承認されており、BMWザウバーが今季末をもって撤退するため、1チーム分の空きがある状況だ。ホンダ、BMWザウバーに続くのではないかとのウワサが絶えないルノーについては、チームボスのフラビオ・ブリアトーレがこれをきっぱり否定し、コンコルド協定で定められた2012年まで参戦し、その後の参戦についても考えていきたいと述べている。しかしトヨタの今後に関しては、まだ不確かな状況があるとの推測が持たれている。
TMG社長ジョン・ハウエットは、ヨーロッパGPの週末に、トヨタチームの2010年の予算に関してトヨタ自動車の承認がまだおりていないと認めている。本社が予算の検討を行うのは11月以降になるようだ。
もし来季のエントリーにふたつ空きができることになれば、プロドライブとエプシロン・エウスカディが繰り上がり、来季参戦を果たすのではないかと、grandprix.comは予想している。この2チームは6月のエントリー承認では落選したものの、資金面でも力量の面でもF1にデビューできるレベルのものを備えていると考えられている。
なお、BMWはヒンフィルのF1ファクトリーを、環境に配慮した新たな市販車の研究開発センターとして使用することを検討しているとの報道もある。