フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、F1のサマーブレイクがフェラーリの利益となり、後半戦でライバルに追いつくための“フレッシュな”アイデアが生まれることを望んでいると語っている。

 F1界はハンガリーGP後サマーブレイクに入り、ベルギーGPが行われる月末までの2週間の間、マラネロにあるフェラーリのファクトリーも他チームとの取り決め通り閉鎖されている。しかし、ドメニカリはこのファクトリーが停止している間も、実はこの休暇がチームのためになり、フレッシュかつ斬新なアイデアが生まれてくれれば、と願っている。

「僕らは休暇の真っ最中だが、我々の中の思考が止まることはないよ」とドメニカリ。「ふだんの仕事を続けている状況ではなかなか無いのだが、別の環境に置かれた時、人はよく斬新なインスピレーションを得るものだよね。新たなアイデアを得るためにはちょうど良いタイミングだと思うよ」

 一方でフェラーリはドイツGPでの“チームオーダー疑惑”、さらにフレキシブルウイング疑惑の渦中にいるが、ドメニカリはこれらの批判を一蹴している。

「僕らにはもっと多くのこなさなければいけないことがある。いくつか我々が気が散るような噂があるのは知っているよ」

「重要なのは、シーズン半ばに来て、ようやく我々が定めた目標点に到達しつつあるということだ。7月の後半はとてもうまくいったと思う。それがシーズン後半に向けていい刺激になればと思っている。だが、我々はまだベストなマシンを持っている訳ではない。まだやらなければいけないことがたくさんあるんだ」

 ドメニカリはこの発言の数日前、フェルナンド・アロンソとこんな会話を交わしたという。

「僕らがいつも頂点にいることができれば、ようやく僕らは満足できるんだろうね」

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