BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは、韓国GP決勝スタート時のコンディションはこれまで経験したことがないほどひどいものだったと述べ、この状況の中で適切な判断をしたFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングを賞賛した。
雨のため、レースはセーフティカー先導でスタートが切られ、状況を確認し、3周で赤旗中断、その後コンディション改善を待って再度セーフティカー先導の下でレースをスタート、18周目にセーフティカーが外れて、通常のレースが行われた。
赤旗直前に、フェルナンド・アロンソはチームへの無線で、これまで体験したことがないほど危険なコンディションだと述べたが、ハイドフェルドもこれに同意している。
「彼の言ったとおりだ」と彼は英AUTOSPORTに対してコメントした。
「僕も同じことを無線で言った。チャーリー(・ホワイティング)が聞いているからね。あの時彼は24人のドライバーたちが同じことを叫んでいたのを耳にしていたはずだ」
「過去に走った中で一番悪いコンディションだとも言った。赤旗を出すべきだとも言い、その直後に彼は赤旗を出した。コースの外からでは、コンディションがそれほど悪いという理由を理解するのは難しかった。マシンをとめてコクピットから出てみると、霧雨のように見えたからね。でもマシンを走らせていると視界はゼロだった」
「水はそれほどなく、問題は視界のみだった。単独で走れば走りやすかったと思うよ」
ハイドフェルドは、ホワイティングは正しい判断をしたと考えている。
「チャーリーは難しい立場にいる。当然誰もがレースを見たがるし、僕らもショーを見せる必要がある。でも彼は同時に安全性のことも考えている」
「セーフティカー先導でスタートするというのは素晴らしい決断だったと思った。それによって僕らは視界をチェックする機会を得られた」
「セーフティカー先導でスタートし、その後赤旗が出た。彼は素晴らしい仕事をした。正しい判断をしたと思う」