ルイス・ハミルトンが、マクラーレン、そしてF1自体から去ることも辞さないと発言したとの報道を、マクラーレンチームは否定した。

 ハミルトンとベテランのスポーティングディレクター、デイブ・ライアンが、オーストラリアGPのヤルノ・トゥルーリの追い越しについて、スチュワードに虚偽の証言をしたことが発覚した。英サンデー・タイムズ紙によれば、これによってハミルトンは自身の名誉が傷ついたとして、チームを去ると言い出したという。

 ハミルトンはFIA会長マックス・モズレーにコンタクトをとり、自分はスチュワードに嘘をつくようライアンに指示されたのだとして、彼から見た事の状況を説明、F1をやめようと思っていると告げたという。
 モズレーは考え直すよう説得、ハミルトンがメディアに対して事の次第を説明し、謝罪できるよう、FIAの記者会見の場を提供するという、特別の許可を与えた。報道によれば、ハミルトンは、事態をはっきりさせることでさらなる処分を免れるためにこの会見を行い、自分の行動はライアンの指示であることを強調したと言われている。ライアンの取った行動によって、マクラーレンチームには、今後さらなる厳罰が科される可能性がある。

 一方、マクラーレンは、ハミルトンの離脱発言の報道をはっきりと否定している。
「私は今朝初めて知った」とCEOマーティン・ウィットマーシュは、マレーシアGPの日曜、取材陣に対してコメントした。
「5分前、(ハミルトンの父)アンソニーにそれは本当かと尋ねたが、ルイスはマックスと話してはいないというのが彼の答えだった」
「今朝いろいろな記事を読んだ。しかし私はルイスとアンソニーと何度も話す機会を持っており、その会話の中では、ルイスとアンソニーのチームに対する忠誠の心は変わっていなかった。報道されたようなことは全く感じられなかった」
「現時点で私は報道を信じていない。私に分かっているのは、我々は犯してしまったミスから学ばなければならないということだ。ルイスとアンソニーが私に話したのは、これまでチームが彼らのためにしてきたことへの感謝とチームへの献身を表す言葉だった。今回の件に関しても別の理由にしても、彼らがチームを離れることを考えているのではと推測されるような様子は全くなかった」

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