12月5日にアンドレッティ・オートスポーツの2013年の体制発表がインディアナポリスで行われ、チャンピオンを獲得したライアン・ハンター-レイが、2013年はチャンピオンナンバーのカーナンバー1でIZODインディカー・シリーズに参戦することを発表した。

　2012年は、チャンピオンを獲得したハンター-レイとマルコ・アンドレッティ、ジェームス・ヒンチクリフの3人がフル参戦し、セバスチャン・サーベドラとアナ・ベアトリスをインディ500などにスポット参戦させていたアンドレッティ・オートスポーツ。

　来季もハンター-レイ、マルコ、ヒンチクリフの3人が引き続きフル参戦し、インディ500ではインディ・ライツにも参戦するカルロス・ムニョスをスポット参戦させることが発表された。

　さらに、今季の最終戦フォンタナでウィル・パワーを逆転し、初のシリーズチャンピオンを獲得したハンター-レイは来季、カーナンバー1を付けることも発表された。

　アンドレッティ・オートスポーツでは、伝統的にカーナンバー28を使用している。この28という数字は、癌に勝った約2800万人を認識させ、注意を喚起するためにレーシング・フォー・キャンサーのカーナンバーとなっている。そのためカーナンバーを変えることは難しい決断だったとハンター-レイは語っている。

「2013年にナンバー1へ変更する決断はとても大変だった。ナンバー28は非常に多くの意味を持っているんだ。しかし、チームやパートナー、スポンサーがナンバー1に変えるために働きかけ、信頼を得た」

「レーシング・フォー・キャンサーのナンバーの一つのゴールは癌を克服すること。僕たちは、カーナンバー28をデザインに取り入れたカーナンバー1で走る事でそれを実行させるんだ。癌を撲滅させるために強くメッセージを出す機会というのは、個人的にも非常に重要なディテールだよ」

　インディカーで最後にカーナンバー1が使われたのは2006年のインディ500でのマイケル・アンドレッティ。2005年にチャンピオンを獲ったダン・ウェルドンがチップ・ガナッシに移籍したため、チャンピオンナンバーを使用してインディ500に挑んでいる。前年のチャンピオンが最後にカーンバー1を使用しフル参戦したのは、2004年のスコット・ディクソンだ。

　ハンター-レイは1号車となるが、マルコ・アンドレッティは26号車を、ヒンチクリフは27号車を2012年に引き続きドライブする。