ウイリアムズのルーベンス・バリチェロが、ハンガリーGPでミハエル・シューマッハーとバトルをしていた際のシューマッハーの行為、そしてシューマッハー自身を激しく非難した。
レース終盤に10位争いを行う中、シューマッハーはバリチェロをピットウォールに押し付ける形で激しい幅寄せを行った。バリチェロは幸運にもクラッシュを免れ、シューマッハーの前に出た。
バリチェロはオーバーテイクの直後にチームへの無線でシューマッハーへの怒りを表し、スチュワードは後にシューマッハーに対して次戦10グリッド降格のペナルティを科した。
レース後、バリチェロは、シューマッハーの行為は自分がこれまで見た中で最も危険なものだったと語っている。
「僕はフェアなバトルをしたいんだ」とバリチェロはGerman TVに対してレース直後にコメントした。
「でもここでのバトルはフェアじゃなかった」
「ミハエルが天国に行きたいんなら――彼が天国に行くんだとしてだけど――、それは構わない。でも僕が彼より先に天国に行くなんてごめんだね」
バリチェロはその後、メディアに対し、元チームメイトのシューマッハーとこの一件について話し合っても無駄であり、そのつもりはないともコメントしている。
「話したくはないね。そんなことをしても(何ひとつ)解決しない」とバリチェロ。
「ミハエルのことは知っているだろう? 彼と話せば分かるはずだ。彼はいつだって自分が正しいと思っている。僕は自分はフェアな人間だと思うし、今日はある意味、正当な処置がなされたと思う。彼は3年間F1から離れていたけれど、全く変わっていないことが分かった。前と何ら変わらない」
「ウォールがあそこまでしかなくてラッキーだったよ。あと数ミリでウォールに当たっていたからね。あれほど経験あるドライバーがあんなことをするなんて思いもしないよね。10戦しか経験がないようなドライバーがやることだ」
「でも彼はたくさんの経験を積んだドライバーだ。彼は昔と同じで、今日、やる必要のないことをやった」