3日、FIA世界モータースポーツ評議会の会合において、今季バーレーンGPが開催されるかどうかが決定される見込みだ。
バーレーンは国内の政情不安のために開幕戦をキャンセルしたが、FIAは日程を変更して今季開催するかどうかの期限を当初は5月1日、その後6月3日に設定した。
チーム側はバーレーンGPが開催されることによってシーズンが12月まで延長されることに反対している。
元F1チャンピオンでありブリティッシュ・レーシング・ドライバーズクラブ会長のデイモン・ヒルは「F1にとってすべての人々および彼らの人権を守るという意志を示すチャンスだ」と述べたとロイターが報じている。
「私の考えでは、バーレーンでは今の懸念が払拭されるまではレースをしないというのが正しい行動だ」
しかし3日にバルセロナで開催されるFIA世界モータースポーツ評議会会合の結果がどうなるのかは不透明だ。バーニー・エクレストンはバーレーンGPを開催することを強く望んでおり、バーレーンのオーガナイザーも開催が可能だとアピールしている。
バーレーンを開催する場合、今季初開催のインドGPを10月30日から12月11日に移動して、バーレーンを組み込むという提案がなされている。現在のカレンダーでは11月27日のブラジルGPが最終戦であり、シーズンが12月11日まで延長されることには、メルセデスGPのチームプリンシパル、ロス・ブラウンが反対意見を示している。
一方、フェラーリと、バーレーンの持ち株会社を大株主に持つマクラーレンは、バーレーンGPの開催自体には異議を唱えていないが、シーズン延長に反対している。
人道主義グループHuman Rights Watchは、FIAに書簡を送り、バーレーンが通常の状態に戻るまでグランプリを延期するよう求めたといわれている。また、Avaazはチームにグランプリのボイコットを呼びかけているということだ。