政情不安が続くバーレーンの人権擁護団体が、F1チームに対し、今年のグランプリをボイコットするよう求めている。
2011年、バーレーンで反政府デモが活発化、バーレーンGPは一度延期された後に正式に中止された。しかし2012年には第4戦として4月22日に開催される予定となっている。
バーレーン・センター・オブ・ヒューマンライツの副会長ナベール・ラジャブは次のようにコメントしたとArabian Businessのウェブサイトが伝えている。
「我々はドライバーとチームが(グランプリを)ボイコットするよう働きかける」
「政府は国外に向けて、すべてが正常な状態に戻ったとアピールするためにF1を開催したがっている」
「F1が来れば、彼らは政府が(バーレーンは正常だと)アピールするのを助けることになる。我々としては彼らには参加しないでもらいたい。ドライバーもチームも人権を尊重しているはずだ」
ニューヨークを拠点とするヒューマンライツ・ウォッチのナリワン・ハマ-サイードも、F1はバーレーンでグランプリを開催すべきでないと語っている。
「(FIAは)バーレーンでの重大な人権侵害について考慮すべきだ。当局は今も民主化運動を抑圧し続けている」と彼はArabian Businessについてコメントしている。
「重大な人権侵害が起こっている国でF1が成功できるかどうか疑問だ。バーレーンの政情は不安定で分裂している」