ニック・ハイドフェルドのテストドライバー就任を発表したピレリだが、彼らが当初テストドライバーの最優先候補に挙げていたのは元フェラーリのキミ・ライコネンだったようだ。
17日、メルセデスGPはテスト&リザーブドライバーのハイドフェルドとの契約解除を発表し、併せてハイドフェルドがピレリの公式テストドライバーに就任することを明らかにした。
しかしフィンランドのトゥルン・サノマット紙によれば、ピレリはハイドフェルドにオファーする以前に18度のグランプリ優勝経験を持つライコネンにアプローチをかけていたという。ただ、ライコネンが現在参戦しているWRCの残るシーズンに集中するとしてこの申し出を断ったと言われている。
これに関し、ライコネンのマネージャーであるスティーブ・ロバートソンは以前、同紙に対して次のようにコメントしていた。
「キミは今の仕事(WRC)に完全に集中している。しかし、もしピレリからコンタクトがあれば、もちろん検討する。キミがこのチャレンジに関心を持つかどうか、彼のスケジュールと合うかどうかによって決まるだろう」
そのライコネンの来季去就については、2011年もシトロエンに留まりこのままWRCを継続するとのウワサが囁かれている一方、F1ではルノーの候補に挙がっているとの報道が各方面でなされている。
当のライコネン自身は「来年何をやるかまだ決めていない。でもそろそろ決めなきゃね。ラリー・フィンランドのすぐ後ぐらいになるかもしれない」とWRCのブルガリア戦でコメントしている。