フェラーリは、ロバート・クビカを2013年のドライバー候補と考え、彼のけがが完全に治った時にフェラーリF1マシンでテストをする機会を提供すると申し出ている。
フェラーリは昔からクビカに関心を示し、彼のマネジメントと交渉を行っていた。クビカは今年2月にラリーでの事故で重傷を負い、今シーズンを欠場せざるをえなくなった。クビカのけがは完全に治るものとみられているが、彼がF1に復帰して以前の速さを取り戻せるかどうかはまだ明らかではない。
それでもフェラーリは今もクビカとの契約を検討していると英AUTOSPORT誌は伝えている。彼が来年、2010年型フェラーリF1マシンでテストをし、力を発揮できれば、2013年にフェリペ・マッサに代わるフェルナンド・アロンソのチームメイト候補の筆頭になる。クビカとアロンソは非常に仲がいいことで知られている。
今年ロータス・ルノーGPと契約しているクビカは、来年はフリーになる。ルノーはクビカとの契約を延長したがっているが、彼が復帰できる状態になることが前提だといわれている。来年フリーになれば、クビカは自由にフェラーリのテストに参加することができる。
フェラーリとマッサとの契約は来季末で切れるが、後任候補となる強力なドライバーがいない。フェラーリはジェンソン・バトンとニコ・ロズベルグを検討していたものの、ふたりともそれぞれマクラーレンとメルセデスとの契約延長を決めた。
クビカがいつF1マシンでテストできるのかはまだはっきりしていない。右腕の神経は回復してきているが、一時、期待されたよりは時間がかかっている。
ある情報筋によると、早くても来年後半まではクビカはレースに復帰することができないだろうということだ。ルノーは来季ロメイン・グロージャンを走らせるという決断を下しつつあるとみられている。