フェラーリは、今季序盤の低迷を受け、2012年型マシンのデザインに関してはアグレッシブなアプローチをとり、大きな飛躍を狙いたいと考えている。
元テクニカルディレクターのアルド・コスタがチームを離れ、パット・フライが技術チームをリードするなど、フェラーリが組織再編を行うなか、チーフデザイナーのニコラス・トンバジスは、フェラーリは来季の選手権に向けマシンのデザインに関して攻めていくつもりだと語った。
新車は今季マシンの発展型か、それとも全く新しいデザインになるのかと聞かれ、トンバジスは次のように答えた。
「正直言ってどちらともいえない。非常にフレッシュなアプローチをとっており、大きく変化するエリアは多い。そういう意味で、ここ数年のマシンと比べて変化は大きい。率直に言って、これまで以上に大きな前進を実現する必要があるため、そうするしかないのだ」
「現代F1においては、それまでのすべてを捨てて、一からスタートするということはない。その前の数年から多くのものを学び、それを応用していかなければならないのだ」
「ピットレーンのさまざまなマシンを見ると、それぞれに長所があるのが分かる。最も遅いマシンにもだ。だからゼロから始めるチームなどない。ただ、変更の度合いはかなり大きくなるだろう」
来季に向けてマシンに大きな変更を計画している一方で、フェラーリは2011年のマシンにも今後大きなアップデートを加え、勝利を狙っていくとトンバジスは述べている。