フェラーリは、2014年から導入されるF1新エンジンをベースとしたパワーユニットでLMP1クラスへワークス参戦する可能性を示唆している。
フェラーリでF1以外のレース活動を率いているアントネッロ・コレッタは、来シーズンからのLMP1カーのレギュレーションをフェラーリが研究していることを明かし、F1で来季から導入される1.6リッターV6ターボをベースとしたパワーユニットでLMP1クラスに参戦する可能性を否定しなかった。
「フェラーリが全てのチャンスを精査し、可能性を探るのは当たり前のことだ」とコレッタ。
「今後どういった可能性があるのかを知ることは重要なことだからね」
ただコレッタは、LMP1参戦に関する早急な計画があるわけではなく、参戦の是非や時期に関しては何も言うことができないと強調した。
「現在、我々はF1に集中している。だから、何かほかのことに取り組むことはできないんだ」
「つまり、フェラーリがLMP1に参戦するとは言えないということだ。ただ、フェラーリがLMP1に参戦しないと言うこともできない。我々のビジョンが2015年や16年、あるはそれ以降のものなのかどうかも言うことはできないんだ」
その一方で、もし仮にフェラーリがLMP1クラスに参戦するのだとすれば、エンジンサプライヤーとしてではなく、ワークス参戦をすることになるだろうとコレッタは語っている。
「マシンを作るか、参戦しないのかのどちらかだ」
フェラーリだけでなくルノーも、14年から導入されるF1の新たなパワーユニットをLMP1に転用する可能性を示唆している。