メルセデスのチームプリンシパル、ロス・ブラウンが、クーリングの問題を解決するために新車W02のテスト用スペックに一時的な変更を行ったことで、パフォーマンスが低下したと明かした。

 しかし開幕戦で走らせるパッケージは最終テストに持ち込む予定であり、この問題は解決できるとブラウンは述べている。

 メルセデスの新車はここまでのところ、ライバルたちほどのパフォーマンスを示していないように思われるが、ドライバーたちは、今走らせているマシンは信頼性を確立するためのベースのマシンであり、実際にシーズンで走らせるスペックはシーズン前最後のテストとなるバルセロナで走らせると述べている。

 ブラウンは、チームの公式サイトのインタビューにおいて、メルセデスはライバルたちにリードされているように見えるが心配しているかとの問いに対して、次のように答えている。
「もっともな質問だ。我々は、自分たちの今のマシンのペースも、現在のトップ勢とのギャップも、その理由もすべて承知している。理由のひとつはクーリングの問題の影響だ」
「我々は以前から、ベーシックなスペックを走らせ、アップグレードパッケージにより多くの時間をかける計画で進めてきた。それによって人々が期待していたよりはペースが遅く見えるのだ」
「私はすべての事実を把握した上で、自分たちの現在の状況と今後の開発に満足している」

 ブラウンは、クーリングの問題に一時的な対処を行ったことで、パフォーマンスが大幅に制限されたと述べた。
「我々がここまで最も苦労したのはクーリングの問題だ」
「今のスペックに短期的なモディファイを行ったためにパフォーマンスがかなり損なわれた」
「アップグレードパッケージのボディワークデザインに対策を施したので、開幕戦の前にパフォーマンスは復活する」

 ブラウンは、ここまでメルセデスの信頼性は完璧だったわけではないが、満足できるレベルだと述べた。
「新車にトラブルが出ることは当然予想している。しかし幸い我々はマシンがとまってしまうような類のトラブルはあまり経験せず、プログラムへの影響は少なかった」
「多くの距離を走りこむことができている。ここまでの3回のテストで4,300kmを走破した。当然、より多くの距離を走ることができれば、シーズン前に問題を特定し解決するチャンスが増える」

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