ブルーノ・セナは、来年のF1に向けて新規チームとも既存チームとも交渉を持っており、来季こそF1にデビューできるチャンスは高いと自信を見せた。

 昨年GP2ランキング2位を獲得したセナは、今年ホンダからF1に昇格するものと見られていた。しかしホンダは突然撤退、新たにブラウンGPとして今季参戦は決定したものの、チームプリンシパルであるロス・ブラウンはルーベンス・バリチェロの起用を選んだ。

 今季シートは獲得できなかったが、セナはF1にこだわり続け、2010年に向けて多数のチームと交渉を行っていると認めた。
「あのマシンをドライブしたかったね」とセナはロイターに対し、ブラウンGPのBGP 001について語った。
「もしあのマシンに乗っていたら、ジェンソン(・バトン)と優勝争いをしていたはずだとつい考えてしまう。でも、ルーベンスはすごくいいドライバーで経験もあるのだから、グランプリに勝つのはそうたやすいことではないと自分に言い聞かせている」
「何人かの人たちと話をしている。来年はF1に行けるチャンスは高いと思うよ。市場が広がったからね。(今のドライバーとの)契約が切れるチームもあるし、F1への参入に興味を持っているチームもある。今年よりは幾分期待できるはずだ」
「今3つ以上のチームと話をしている。F1への参戦を希望しているチームとのチャンスは大いにあると思うし、既存チームからも関心を示してもらっている」
「交渉するチームを間違う危険もあるけれど、自分の所属するチームが来年にはF1にいないかもしれないというリスクもあるので、僕にとっても、他の誰にとっても、難しい状況だ。自分が正しい相手と交渉していると自信を持っている人間なんていないと思う。どのチームが参戦し、どのチームが参戦しないかは誰にも分からないし、F1が今と同じ形で残るかどうかも分からないんだからね」

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