ルノーがF1撤退を決めた場合のF1チームの売却先候補として、デイビッド・リチャーズのプロドライブが浮上してきた。
マネージメント会社、グラビティーがルノーF1チームの買収に関心を持っているとのウワサもあるが、フランスのレキップ紙は、プロドライブはチームの売却先の有力候補であると報じている。
プロドライブと取引が行われる場合、チームのシャシーサイドが売却され、ルノーはエンジンをプロドライブとレッドブル・レーシングに少なくとも今後2年にわたって供給すると報じられている。プロドライブは本拠をエンストンに移転、アストンマーチンブランドでF1に参戦するのではと推測されている。
この記事を書いたフランスのジャーナリスト、アン・ジャンティーニは、今年頭までルノーF1のエンジン部門のボスを務めたデニス・シェブリエの妻であり、このことでこの報道の信憑性が高いとの見方もなされている。
ルノー社CEOのカルロス・ゴーンは、今年末までに同社のF1活動の今後について決定を行うと述べており、その後、F1が抱える問題が解決されなければF1は重要性を失うことになると、ネガティブな発言も行っている。
リチャーズは過去にベネトン、BARホンダでF1チームを率いた経験を持ち、以前からF1参戦の意思を示していた。また、ルノーのこれまでのF1活動を振り返ると、2005年と2006年を除けば、エンジンサプライヤーとしての方が成功を収めている。