2日、ヘレスでの若手ドライバーテストが2日目を迎えた。この日も12人のドライバーが参加し、マクラーレンのゲイリー・パフェットがトップタイムをマークした。
午後にはわか雨が降り、気温が下がったこの日、パフェットはサスペンションのモディファイや、たくさんの燃料を積んだ状態がマシンバランスやタイヤのデグラデーションにどのような影響を及ぼすかをチェックするなど、さまざまなテストに取り組み、1分18秒718のタイムをマーク、唯一、1分19秒台を切った。
2番手にはウイリアムズから来年F1デビューすることが決まっているニコ・フルケンベルグが続いた。レッドブルから参加したダニエル・リチャルドが3番手。リチャルドはRB5をドライブし、タイヤ比較、空力およびブレーキのテスト、燃料を積んだ状態での走行に取り組んでいる。
フォース・インディアは引き続きポール・ディ・レスタとJ.R.ヒルデブランドを走らせた。午前中に走行したディ・レスタは4番手、コンディション的に不利だった午後にステアリングを握ったヒルデブランドは8番手だった。ふたりは初期セットアップ、2010年の開発アイテムのテスト、燃料システムの評価に取り組んでいる。
5番手はBMWザウバーから参加したエステバン・グティエレス。グティエレスはマシンとコースに慣れるところからスタートし、午後にはメカニカルセットアップの変更の評価を行った。フィードバックと燃料を多く積んだ状態での走行においてチームのエンジニアから高い評価を得たグティエレスだが、ハイドロリックリークのトラブルのため走行は1時間早く切り上げられた。
ブラウンGPからは前日に引き続きマイク・コンウェイとマーカス・エリクソンが参加、6、7番手に続いた。
9番手はフェラーリとの契約が発表されたジュール・ビアンキ。ビアンキはこの日は一貫してレース仕様で周回し、113周を走行した。
ルノーから参加したルーカス・ディ・グラッシとタン・ホー・ピンが、10、11番手に続いた。ディ・グラッシは午後、タンは午前中に走行を行った。
最下位12番手はトロロッソのミルコ・ボルトロッティ。F2に参戦し、レッドブル・ジュニア・ドライバー・プログラムのメンバーであるボルトロッティは、2008年にはイタリアF3でタイトルを獲得した褒賞でフェラーリのテストに参加した経験を持つ。この日のテストでは序盤にメカニカルトラブルが発生したものの、午後には順調に走行を行い、空力およびブレーキの評価、燃料を積んだ状態での走行に取り組んだ。