2010年F1第19戦アブダビGPの日曜決勝で、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは優勝し、タイトルを獲得、チェッカーフラッグを受けるまで、タイトル争いにおいて自分がどういう状況にいるのか全く知らなかったと語った。

■レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル 決勝1位
 言葉にならないよ。こういうとき、何て言うものなのか分からない。僕にとっても僕ら全員にとっても、肉体的、精神的に信じられないぐらいタフなシーズンだった。僕らはいつも自分を信じ続けた。人に何と言われようとチームとマシンを信じ続けたんだ。僕は自分自身をずっと信じてきた。そして今日は特別な1日になった。
 朝起きた時、何も考えないようにした。誰とも接触を持たず、自分自身のことに集中しようとした。自分に狙えるのは、ベストを尽くし、今日のレースで優勝することだけだと分かっていた。今季僕らが選手権をリードしたのは1度だけ。だけど重要な時にトップに立てた。
 今日のマシンは最高によかった。スタートでルイス(・ハミルトン)とすごくタイトになり、ファーストスティントではグレイニングが少しできた。でもその後マシンは安定し、夢のようだった。
 正直な話、チェッカーフラッグを受けるまで、何も知らなかったんだ。レースエンジニアのロッキーがマシンを無事にフィニッシュまで持っていけるよう毎周アドバイスをくれていた。僕は「なぜこの人はこんなにナーバスになっているのかな? きっとかなりいいポジションにいるんだ!」って思っていたんだ。ラインを通過したら、彼が無線ですごく静かに言った。「いいぞ、でも全部のマシンがフィニッシュするまで待たないと」ってね。「どういう意味なのかな」って思った。僕はスクリーンを見ていなかったんだ。レース中には気を散らさずに自分自身に集中したかったからね。そしたらクリスチャンが無線でワールドチャンピオンを獲ったって叫んだんだ。
 大勢の人に感謝の言葉を述べたいよ。まずはチームだ。ここサーキットに来ているスタッフとミルトン・キーンズのスタッフ全員に。彼らは必死に努力してきた。皆先週と同じぐらい今この瞬間を楽しむに違いないよ。それから、僕を最初からサポートしてきてくれたオーストリアの人たちに。レッドブルとの旅は信じられないようなものだった。今季いいことも悪いこともあったけれど、ここに来てチャンピオンを獲れたなんて信じられない。カート時代から知っている人たち、故郷のヘッペンハイムの人たちにも、すべてに心から感謝する。

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