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クルマニュース

投稿日: 2011.09.02 00:00
更新日: 2018.02.16 04:28

ポルシェ、フランクフルトで4モデルをWプレミア


プレスインフォメーション\t2011年9月02日

2011年フランクフルトモーターショーで
4モデルのワールドプレミアを実施

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、第64回フランクフルトモーターショーのプレスデイ初日となる9月13日に、ハイパフォーマンスポーツカーのアイコンであるポルシェ911カレラを含む4モデルのワールドプレミアを行います。

 スポーツカーの象徴といえる911カレラは、ワイド&ローのシルエット、見る人の心を揺さぶる各部のライン、精緻にデザインされたディテールにより一目見ただけで911と分かる点はこれまでと変わっていません。また、従来の911と同様、ポルシェならではのスポーティなデザインは、力強さと優雅さを共にアピールする仕上がりです。ホイールベースが100 mm延長されたことと、全高が低くなったうえに20インチのホイールを装着できるワイドなフェンダーが、スポーツカーらしさをアピールします。

 歴代の911と同様、ニュー911カレラもこのクラスのスタンダードを打ち立てるとともに、パフォーマンスと効率性のレベルをさらに引き上げました。全てのクーペモデルは走行距離100kmあたりの燃料消費量が10リッターを大きく下回っています。先代モデルと比較した場合、燃料消費量とエミッション排出量は最大16%の低下を実現しており、最高出力350 PSを発生する3.4リッターの新型ボクサーエンジンは、ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)と組み合わせることによって、走行距離100kmあたりの燃料消費量をわずか8.2リッターに抑えることができます(NEDC基準)。これは先代モデルよりも1.6リッターも少ない値です。走行距離1 kmあたりのCO2排出量も194 gを達成。ポルシェのスポーツカーとしては初めて200 gを下回ることに成功しました。

 カレラSでは、最高出力400 PSを発生する3.8リッターのボクサーエンジンは、先代モデルよりも出力が15 PSアップしているにもかかわらず、PDKと組み合わせることで走行距離100kmあたりの燃料消費量をわずか8.7リッターに抑えています。これは先代モデルの燃料消費量を1.5リッター下回る値(-14%)です。この結果、走行距離1 kmあたりのCO2排出量も205 gに抑えられています。

 一新された軽量ボディは、アルミ二ウムとスチールを組み合わせたインテリジェント構造のボディです。この新しいボディは剛性を高めながら、最大45 kgという大幅な軽量化に貢献しています。新開発のアクティブコントロースシステムは、かつてないレベルのドライビングダイナミクスを実現。新しい電子機械式のパワーステアリングは、ポルシェならではの精緻さとフィードバックをもたらすだけでなく、燃料消費量の低減にも貢献しています。さらに、世界で初めて7速マニュアルトランスミッションが標準装備に加わりました。オートスタート/ストップ機能、サーマル・マネージメントシステム、エネルギー回生システムといった補助システムや補助機能も備わり、ニュー911カレラの効率性はいちだんと向上しています。

 パナメーラ ディーゼルも2011年のIAAフランクフルトモーターショーでワールドプレミアを果たす1台です。パナメーラ ディーゼルは、ポルシェのグランツーリスモに加わったロングレンジクルーザーであり、高速走行時の安定性が印象的です。容量80リッターの燃料タンクを満タンにすることで1,200 km以上の距離を走破することや、転がり抵抗の低いタイヤを装着することによって走行距離100 kmあたりの燃料消費量をわずか6.3リッターに抑えられることから(NEDC基準)、極めて経済性に優れたGTサルーンであるといえます。ニューパナメーラ ディーゼルのパワーユニットはスムーズな回転特性を誇る3リッターのV型6気筒エンジンで、その最高出力は250 PS、最大トルクは550 Nmという圧倒的な値です。トランスミッションには、8速のティプトロニックSトランスミッションが採用されています。

 フランクフルトでモーターショーにおけるデビューを飾る911 GT3 RS 4.0は、最高の人気を誇ると同時に、ポルシェの素晴らしいモータースポーツでの実績が活かされたプロダクションカーです。生産台数が600台に限定されたこの911 GT3 RS 4.0は、ロードカーとしての要素と、911 GT3に数々のシリーズタイトルをもたらした全ての要素を兼ね備えています。搭載されるエンジンは、これまで911のプロダクションモデルに搭載されてきたものの中では最大の排気量を誇る4リッターのエンジンで、500 PS(368 kW)の最高出力を発生させます。リッターあたりの出力が125 PS(92 kW)におよぶことから、このエンジンは最もパワフルな自然吸気エンジンであるともいえます。ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)において、1周7分27秒のタイムをマークできるのも、このエンジンを搭載していることが大きな要因です。

 生産台数500台限定のケイマンS ブラックエディションもフランクフルトでデビューを果たします。全体にブラックのカラーリングを施し、エンジンをミッドシップマウントしたこのクーペモデルは、ケイマンSを凌駕するほどのパフォーマンスを誇るだけでなく、各種の装備も極めて豪華な内容になっています。搭載されるエンジンは3.4リッターのフラットシックスエンジンで、その最高出力は通常のケイマンSのエンジンを10 PS上回る330 PSです。このパワーの差がケイマンS ブラックエディションの走りに大きく貢献しています。0-100 km加速のタイムは、6速マニュアルトランスミッション仕様車の場合が5.1秒で、ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)仕様車の場合は5.0秒です。

 この他にもポルシェ インテリジェント パフォーマンスの伝統と将来の方向性をしめす2つのモデルがポルシェブースに登場いたします。公開されるのはボクスターEと世界初のフルハイブリッドカーとして誕生した伝説の1台“Semper Vivus"です。、ボクスターEは前後のアクスルに電気モーターを1つずつ備えた、電気のみを動力源とする4輪駆動モデルであり、ボクスターSに匹敵するドライビングダイナミクスを実現しています。電気モーター1つを搭載した2台の後輪駆動モデルとともに、このプロトタイプは主にドライビング性能やバッテリーの充電などに関する調査が行われ、電気自動車の実用性や使い道についての検討に役立てられています。

 1900年に生み出された世界初のシリーズハイブリッドモデル“Semper Vivus" は、フェルディナンド・ポルシェの将来を見据えた発明に敬意を表するため、忠実に再現されました。このレプリカは、ポルシェ エンジニアリング社とヒンターツァルテン(ドイツ)を本拠地とするコーチビルダー「Karosseriebau Drescher」社のコラボレーションによって完成したもので、先見性を感じさせるそのデザインは現在でも輝きを失っていません。

 フランクフルトモーターショーにおけるポルシェ スタンドは、3.0ホールのA12に位置しています。


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