ポルシェは、F1への復帰も検討したが、ロードカーとの関連性がより強いスポーツカーレースへ復帰する道を選んだと述べている。
ドイツの高級スポーツカーメーカーであるポルシェは、2014年からハイブリッドを搭載するLMP1マシンでWEC世界耐久選手権に参戦することをすでに表明している。
ポルシェは、フェラーリの最新モデル「ラ・フェラーリ」および「マクラーレンP1」のライバルとして今年後半への市場投入を予定している同社のハイブリッドスポーツカー「918スパイダー」には、レースカーのフィードバックが反映されていると説明する。
ポルシェのR&D担当役員を務めるヴォルフガング・ハッセは、上海モーターショーで英AUTOSPORTの姉妹誌であるAutocarに次のように語っている。
「我々は、スポーツカーの会社だ」
「常にポルシェは、市販車へレースの技術を転換することを生き甲斐としてきた。それには、我々自身がハイレベルのモータースポーツへ復帰しなければならないことは2、3年前から明らかだった。一流のスポーツカー企業としてF1も選択肢にあった」
「だが、最終的な決定は論理的でしかなかった。F1も候補だったが、そこにはロードカーとの関連性があまり見いだせない」
「それに、エンジンとシャシーに関するものよりも政治とタイヤが多くの話題を占めている」
「(F1は)空力も素晴らしいが、ロードカーの開発に貢献するには極端過ぎる」
最近は、レッドブルのマーク・ウエーバーが来年からポルシェのプログラムに加わるのではないかと噂されているが、ウエーバー自身は先週末のバーレーンで、将来に関するいかなる決定の話を否定している。