マクラーレンのレーシング・ディレクターであるエリック・ブーリエは、2015年と比較するとプレシーズンテストでのパフォーマンスが、新たなシーズン開幕に向けて「大きな後押し」になったと考えている。

 エンジンサプライヤーとして復帰したホンダと提携したマクラーレンは昨シーズン、チーム史上最悪の1年間に苦しんでいた。しかし2015年に行われた12日間のテストでこなした周回数が380周だったのに対し、今シーズンは8日間のプレシーズンテストで780周を走行するという進化を見せた。ブーリエはプレシーズンテストの成果について、以下のように述べている。

「昨年、我々はマシンに何もすることができなかった。事実、何ひとつチェックできずにいた。少なくとも今年は、作業リスト、ToDoリスト、チェックリストの多くをやり遂げた。システムやマシンそのものに関しても、搭載した新しい設計の限界まで試すことができた。いくつかは失敗に終わったが、いくつかは上手くいった。テストでは通常の工程だが、結果に満足している」

「少なくとも8日間でこれだけの距離を走れたので、準備はよくできているし安心している。より多くのデータをマシンにフィードバックしていくことで方向性も定まり、開発を進める上で大きな後押しになった」

 マクラーレンの完全な2016年仕様の新車は、開幕戦オーストラリアGPまで披露はない。チームの製造プログラムに遅れが生じたため、いくつかのパーツがスペインのテストに間に合わなかった。このため新車MP4-31の進化は当初の期待ほど大きくならなかったという。

 ブーリエは「具体的な日程や公約を聞かれても答えられないし、答えたくない。全く同じ状況で走った際の、ラップタイムでの比較ができた。そこから自分たちの今の位置と目標が把握できた。どう転ぶかはこれから分かる。今は何も言いたくないし、正確な予想ができるようなポジションにいるわけでもないので、間違った期待を持ちたくない」と語り、シーズン開幕に向けては慎重な発言をしている。

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