マクラーレンは、2011年型マシンの発表会を、今年最初の合同テストの後に行うことを明らかにした。バレンシアでのテストでは、2010年型マシンのモディファイバージョンを走らせるものとみられている。
今年最初の公式テストは2月1日~3日にバレンシアで行われ、主要チームのほとんどがここに新車を持ち込むものとみられていた。
しかしマクラーレンは2011年型マシンMP4-26の発表会を2月4日にベルリンで行うことを明らかにした。ここで初めて披露されるのは、正式なカラーリングだけではなく、新車そのものであるとみられている。マクラーレンはバレンシアテストのプランについてコメントをしていないが、情報筋は、チームはこのテストでMP4-25に2011年用の空力パーツを装着し、アップデートしたハイブリッドバージョンを走らせる予定だと示唆している。
1回目のテストに新車を持ち込まないことで、風洞での開発に数日余計にかけることができるとともに、熟知している2010年型マシンを使用することによって、新しいピレリタイヤで最大限の走りこみを行い、データを豊富にとることができる。
マクラーレンの2010年型マシンのチーフエンジニア、ティム・ゴスは先月、英AUTOSPORTに対し、新車開発の作業は順調であるとコメントしている。
「(2011年型マシンの開発状況は)とてもいい感じだ」とゴス。
「今の段階では多くのことは言えないが、(チーフエアロダイナミシストの)ダグ(・マッカーナン)と彼のチームがマシンの空力的な基盤をとてもうまく作ってくれた。期待できそうだ」
フェラーリ、ルノー、ザウバー、トロロッソはバレンシアテストの前に新車を発表することを明らかにしている。昨年、レッドブル・レーシングは、2010年最初の合同テストを欠席し、RB6の開発作業に時間をかけるという戦略をとり、圧倒的な強さでダブルタイトル獲得を成し遂げた。しかし、今年はタイヤがブリヂストンからピレリに変更されるため、新車でできるだけ多くのデータをとることを目指し、同チームは、バレンシアテストまでに2011年型マシンを用意する見込みだ。
一方、フォース・インディア、ヴァージン・レーシング、HRTは、最初のテストでは2010年型マシンを走らせる予定となっている。