マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュが、今シーズン低迷したことによって、2014年に大きく飛躍するための準備を整えることができたと語った。また、2015年からホンダと組むことで当分トップチームとして戦える保証を得られているとも述べている。

 マクラーレンは今年、2006年以来の勝利のないシーズン、1980年以来の表彰台が一度もないシーズンを過ごし、コンストラクターズ選手権5位という結果に終わった。

 チームは挽回を目指し、体制においてさまざまな変更を行っている。来年に向けてセルジオ・ペレスに代えて育成ドライバーでフォーミュラ・ルノー3.5チャンピオンのケビン・マグヌッセンを起用した。
 2015年にはホンダとの新たなパワーユニットサプライヤー契約がスタート、ザウバーのチーフデザイナーを務めたマット・モリス、レッドブルの空力開発責任者を務めたピーター・プロドロモウが加入することも決まっている。

「失敗するというのは辛い出来事だが、時に何か行動を起こすよう強制的に後押しされるようなことは、個人としても組織としても必要だ」とウィットマーシュ。
「将来に向けて昨年冬なら難しかっただろういくつかの決断を下さざるを得なかった。(開幕戦の)オーストラリアまでは我々はトップグループの一員だと思っていたのだ」
「このまま何の変更も必要ないであるとか、今十分な仕事をしているとか考えているスタッフはほとんどいなかった。実際我々はそういう状態ではなかった」
「今の環境で変更を施すのはたやすいことだ。好調であろうとなかろうと、どんな組織でも変化は必要だ。ただ、好調な時の方が実行に移すのが難しい」

 ウィットマーシュは、自身のチームプリンシパルとしての将来に懸念を感じたかと聞かれ「ある程度感じた」と明かした。
「だが一番大きなプレッシャーは自分自身から来るものだ」
「ホイールが脱落すれば私の責任だ。マシンの力が足りなければ私の責任だ。ドライバーがミスをすればそれも私の責任だ」
「プレッシャーについていろいろと言われるが、大部分のプレッシャーは内側から来るものだ」

 2015年からのホンダとの契約によって、マクラーレンは少なくとも今後10年にわたりトップチームの一員であり続けることができるだろうと、ウィットマーシュは考えている。

「ホンダと契約を結んだことで、我々は今後10年はトップチームとして戦うことになると分かっている」
「我々はその状況を確かに手に入れた。今の我々のような形で商業面における将来の保証を得ているチームはそれほど多くない」

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