マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、2009年F1開幕戦で同チームはいい結果は望めないとして、オーストラリアGPには“現実的な期待”を持って臨むと語った。
シーズンオフのテストで、チャンピオン、ルイス・ハミルトンとチームメイトのヘイキ・コバライネンは、共にMP4-24のペース不足に苦しんできた。いまやマクラーレンは、自分たちがライバルチームに遅れをとっていると、公然と認めている。
ヘレスでの最後のテストではライバル勢のタイムに近づいたものの、ウィットマーシュは、チームがフロントランナーになるまでにはまだまだやるべきことは多いと認め、開幕戦への期待については現実的になっていると語った。
「我々は、ドライバーがトップで戦えるようなテクニカルパッケージを自分たちは今のところ持っていないという自覚の下に、2009年シーズンのスタートに臨む」とウィットマーシュ。
「チームとして、優勝を目指し、世界タイトル争いに挑戦するためにグランプリに向かう。したがって、メルボルンへは現実的な期待を持って臨む。しかしながら、我々は再びトップのポジションにつくという大きな決意を持ってシーズンをスタートする。その目標を達成するまでは、ひと時たりとも休みはしない。我々は勝ち方を忘れてはいないということが、一番重要だ」
メルセデス・ベンツ・モータースポーツのボス、ノルベルト・ハウグも、マクラーレンが開幕戦で勝つのは難しいだろうと認めながらも、現在抱える問題を解決するための作業を続けていくと宣言した。
「マクラーレン・メルセデスは、12年前にメルボルンで初めての優勝を挙げ、それ以来58回の優勝を重ねてきた」とハウグは言う。
「アルバートパークでは計4回勝利を飾っているが、今年は昨年ルイスが成し遂げた成功を繰り返すことはできないかもしれない」
「テスト結果を見ると、シーズン開幕戦では我々は理想の競争力を発揮できないだろう。したがって私は、予選でグリッド最前列を取ることは期待していない。しかしできるだけ早くトップに返り咲けるよう懸命に取り組んでいく。メルボルンではできる限りいい結果を出すためにやれることはすべてやろうと、チーム全員が非常にやる気になっている」
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マクラーレン「開幕戦ではポールも優勝も無理」
